研究課題/領域番号 |
20K18649
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
堤 千明 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (20778691)
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研究期間 (年度) |
2024-01-17 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | デンチャープラーク / Candida / 義歯 / 義歯性口内炎 / 405nm光 / Candida albicans / 405nm / Streptococcus mutans / 誤嚥性肺炎 |
研究開始時の研究の概要 |
フレイルおよび要介護状態の高齢者の誤嚥性肺炎が急増し,義歯に付着した汚れ(デンチャープラーク)を簡便かつきれいに洗浄する方法の確立が急務である.研究代表者はデンチャープラークに特有にみられ誤嚥性肺炎の起炎菌でもあるCandida albicansに着目し,同菌のバイオフィルムが405nm波長光を照射することで殺菌できることを確認した.このことから,光の照射範囲を光の反射を用いることで広げれば複雑な構造の義歯の様々な面が殺菌可能になると考えた.本研究では様々な工夫により405nm波長光を反射させる技術を開発し新たな義歯洗浄方法の確立を目指す.
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研究実績の概要 |
超高齢社会における誤嚥性肺炎の急増に伴い,義歯に付着したデンチャープラークを簡便かつきれいに洗浄する方法の確立が急務である.研究代表者は従来の洗浄法と異なる新しいアプローチ法として光の持つ殺菌効果に着目し,405nm波長光が照射域内の義歯上Candida albicans(C. albicans)バイオフィルムを完全に殺菌することをこれまで明らかにしてきた.しかしながら,複雑な構造の義歯において一方向の光の照射のみでは陰になる部位が生じ,陰になる部位は殺菌ができない.したがって,光の反射を応用し陰となる部位の照射を可能とする義歯洗浄装置の開発に取り組んでいる.主な方法は,装置内面のステンレス板と装置内に満たした水中で発生させるナノバブルに405nm波長光を反射させることで,様々な方向の反射を可能にする. 本年度は,反射装置製作およびC. albicansの付着した義歯試料を用いた殺菌効果を検証した.反射装置を用いた殺菌効果に関しては,すべての陰になる部位において有意に付着菌量の減少が認められた.ただし,ナノバブルによる洗浄効果も相乗的にあることが予測されるため,今後その点に関して検証する必要がある.また,反射は光エネルギーの低下を招くため,光の出力を上げることが必要となるが,出力の増加は装置内の水温の上昇をもたらす.水温上昇は義歯の変形等を引き起こす可能性があるため,水温を上げることなく殺菌効果が最も得られる出力を今後検討する必要がある. 引き続きデータを取得し,成果を発表していく.
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