研究課題/領域番号 |
20K18661
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
永井 孝宏 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70827675)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | メッケル軟骨 / 一次線毛 / 下顎形成 |
研究開始時の研究の概要 |
メッケル軟骨の増大や分岐は、今までに報告のない貴重な表現型であり、その解析から得られる知見は、今までにないものと予想され、本研究の学術的独自性を示している。ヒトの下顎の先天異常は数多く報告されているものの、その発症メカニズムは明らかにされていない。メッケル軟骨は下顎形成に関与すると考えられているものの、胎生期に消失してしまうため研究対象になりにくく、今までの研究論文数も決して多くはない。ヒトの下顎の先天異常がメッケル軟骨の異常に起因する可能性は考えられる。このように、本研究成果は、メッケル軟骨を対象とすることで、今まで未知であった下顎先天異常の本体に迫れる創造性を有している。
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研究成果の概要 |
顔面頭蓋の中でも、下顎は先天異常の現れやすい部位の一つである。どのような変化が、下顎に異常を引き起こすのかを理解するには、下顎がどの様に発生しているかを分子レベルで把握することが不可欠である。メッケル軟骨が下顎に先立って形成されるため、下顎形成の詳細な把握には、このメッケル軟骨の形成メカニズムを知ることが必須となる。下顎突起の舌側のHhシグナルは、通常、メッケル軟骨の形成を抑制しており、そのシグナルの欠損は過剰なメッケル軟骨を誘導することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顔面頭蓋の中でも、下顎は先天異常の現れやすい部位の一つである。つまり下顎形成メカニズムは、内外のわずかな変化に影響を受ける敏感なメカニズムで形成される器官である。分子レベルでの本研究の成果は、下顎に先天異常が引き起こりやすい理由の解明に新たな展開をもたらし、下顎の先天異常に対する治療法や再生療法の基盤的知見となる。
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