研究課題/領域番号 |
20K18665
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
武内 勝章 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30601091)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 口腔癌 / クロマチンリモデリング複合体 / ARID1A / CXCL1 / クロマチン再構成因子複合体 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はヒト口腔扁平上皮癌において、クロマチン再構成因子複合体のサブユニットの一つであるAT-rich interactive domain-containing protein 1A(以下ARID1A)がどのような分子と協調して働くのかを検討している。ARID1Aはクロマチン再構成因子関連遺伝子群の中で最も研究が進んでおり、近年の報告では、発癌のみならず治療対象としても注目されつつある。本研究では、口腔癌手術材料を用いて、ARID1Aが下流の分子にどのように寄与し、予後に影響を与えるのかに関して更なる検討をおこなうことを目的としている。
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研究成果の概要 |
ARID1Aは、SWI/SNFクロマチンリモデリング複合体のサブユニットの一つである。多くの悪性腫瘍で遺伝子の変異が認められ、腫瘍促進的の働くとされているが、口腔癌においてどのような分子と協調して働くのかは不明のままである。 本研究では口腔癌手術材料を用いてARID1AとCXCL1の発現と臨床病理学的諸因子との関係を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、クロマチン再構成因子複合体つまり、クロマチンの構造を変化させることにより転写活性を制御する機能が発がん・悪性形質の獲得に関わると提唱されてきている。サブユニットの一つであるARID1Aは近年、卵巣明細胞癌の約50%で見いだされることがわかり、それ以降、胃癌の約30%、大腸癌や乳癌など多くの腫瘍で変異や発現の低下が報告されている。しかしながら、扁平上皮癌、特に口腔癌においてはこれらの報告は極端に少ない。 今後さらに発展すると思われるARID1Aの分野において、口腔癌における候補遺伝子を解析することは口腔癌の病態解明に非常に有益なものとなると考える。
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