研究課題/領域番号 |
20K18680
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
星野 照秀 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (80801505)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歯肉癌 / NOGマウス / 転移 / 再発 |
研究開始時の研究の概要 |
難治性歯肉癌の転移や再発に対する現行の化学療法や分子標的薬の治療効果は不十分であり、根治的治療の開発が望まれている。歯肉癌に多く存在する癌内線維芽細胞は癌細胞の浸潤、転移や治療抵抗性獲得に関与していることが知られているが、その分子機構はまだ不明な点が多い。本研究では、ヒト歯肉癌から作成した癌内線維芽細胞を抽出し、ヒト歯肉癌の浸潤、転移や治療抵抗性獲得に与える影響を解明する。歯肉癌の悪性化や治療抵抗性獲得を抑制する新規根治療法の基礎をマウスモデルを用いて確立することを目標とする。
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研究実績の概要 |
本研究は難治性歯肉癌の転移再発に対して歯肉癌の間質に多く存在する癌内線維芽細胞 (carcinoma associated fibroblasts : CAFs)に注目している。個々の患者のがん組織を実験動物レベルで再現するモデルとして開発が進められている中、本研究でも歯肉癌悪性化の原因を解明し、今後の新規治療開発に役立てるために患者歯肉癌手術検体を用いたpatient-derived xenograft (PDX)モデルを樹立することを目標とした。 研究期間において、まず新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴って検体数の確保が困難であった。また、歯肉癌の患者は来院された場合でも研究に必要な組織が採取できる患者が全体を通して少なかった。研究を遂行するために必要な検体は診断に必要な部位を除いた箇所を採取する必要があり、症例が限られる。そのため、本年度も限られた検体の中でNOGマウスへの生着させることを重点を置いて取り組んたが、実験においても生着が上手くいかなかった。今後の課題としては、検体数の確保が十分に行える環境を整えることが必要になると考えるため、口腔癌の中で歯肉癌以外にも対象を広げていくことが良いのではないかと考えた、とくに発生頻度が多い舌癌での研究で得られた知見を、再度歯肉癌に応用していくことがこの研究の発展に繋がると推測された。同時に口腔癌における組織の生着には他部位よりもさらに追加での要素が必要になると考えらえるため、研究機関は終了するが今後も検討していきたいと考えている。
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