研究課題/領域番号 |
20K18681
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
貝淵 信之 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50621330)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ビスホスホネート / BRONJ / 顎骨壊死 / MRONJ / 間葉系幹細胞 / 細胞シート / 再生医療等製品 / デノスマブ / ARONJ / 抗RANKL抗体 / 顎骨再建 / 薬剤性顎骨壊死 |
研究開始時の研究の概要 |
ビスフォスフォネート系薬剤による顎骨壊死(BRONJ)に対して、間葉系幹細胞(MSCs)シートによる治療の有効性を検討するために、他治験のために構築された細胞バンクの余剰なMSCsを用いて臨床研究を行う予定である。そのため、本研究ではその臨床研究を円滑に実施するためのトランスレーショナルリサーチを行う。また、本治療法の適応拡大のため、抗RANKL抗体製剤による顎骨壊死モデルへのMSCシート移植実験や、より重症例の治療を想定したMSCシートによる新規プレート再建法の検討を行う。
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研究成果の概要 |
間葉系幹細胞シート(MSCシート)によるビスホスホネート関連顎骨壊死(BRONJ)の新規治療法を臨床研究に進めるためにトランスレーショナルリサーチとしてビーグル犬実験を計画した。ゾレドロン酸とデキサメタゾンを投与し、歯肉を剥離、顎骨を切削することでBRONJビーグル犬モデルを作製可能であった。今後はこのモデルに歯根膜由来MSCシートを移植する実験を実施する。本治療法の適応拡大として、重症例に対するバイオコンパチブルなプレート再建の開発を行なった。ゾレドロン酸とデキサメタゾンを投与したラットにMSCシートを併用したチタンプレート移植を行なったところ、対照群と比較して有意に炎症が抑えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BRONJに対する顎骨を切除する手術は高確率に根治可能であるが、術後の摂食・嚥下障害、構音障害、顔面の形態異常などQOLの大きな喪失は避けられない。MSCシートによる治療は比較的低侵襲に治療を行える、手術に代わる治療法として期待できる。本研究ではこの治療法の臨床応用に向けてビーグル犬を用いたトランスレーショナルリサーチを計画した。また、BRONJの手術後の再建方法も現状のプレート再建では感染や再発のリスクがあり、原因薬剤や基礎疾患から自家骨移植は困難なことが多い。本研究で開発したMSCシートを用いた新規プレート再建法はこの問題を解決する画期的な再建法となりえる。
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