研究課題/領域番号 |
20K18686
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
矢島 優己 旭川医科大学, 大学病院, 医員 (60867042)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 扁平上皮癌 / 分子標的薬 / バイオマーカー / 口腔扁平上皮癌 / レンバチニブ / 抗腫瘍免疫応答 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、口腔扁平上皮癌に対する新たな治療戦略を免疫学的観点から確立することを目指しており、口腔扁平上皮癌に対する治療でレンバチニブと併用することで腫瘍縮小効果を増強させる因子を解明する世界で初めての研究となる。具体的には、レンバチニブの扁平上皮癌に対する腫瘍縮小効果を検討し、レンバチニブ投与により抗腫瘍免疫応答に及ぼす影響を検討する。この結果を基にして、レンバチニブと併用することで腫瘍縮小効果の増強が得られる因子を用いた治療法を開発することで、口腔扁平上皮癌の根治を目指す。同定した因子が分子標的薬の有効群と無効群を振り分けるバイオマーカーとしても有用可能であると予測される。
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研究成果の概要 |
マウス扁平上皮癌へのレンバチニブの抗腫瘍効果には2種間で差が見られた。治療抵抗性を示す腫瘍では「ある分子」の遺伝子発現が有意に高かった。この分子が抗腫瘍効果を左右する因子で、関連シグナル経路の最上流分子であると仮定し、研究を進めた。in vitroおよびin vivoの実験において、「ある分子」の発現強度との関連を示唆するような結果が得られた。また、「ある分子」の免疫組織化学染色を行うと腫瘍組織が高率に染色され、病理診断に有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により着目した「ある分子」がさらなる研究により、口腔扁平上皮癌のバイオマーカーとして有用であることが証明されれば、口腔扁平上皮癌患者の診断や代替治療の選択、治療効果判定などへの活用が期待できる。
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