研究課題/領域番号 |
20K18688
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
上村 藍太郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (00804535)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 内因性カンナビノイド / 口腔顔面痛 / 神経障害性疼痛 |
研究開始時の研究の概要 |
中枢神経系の内因性カンナビノイド機構は、健常時、口腔顔面部の痛みを抑制する疼痛制御機構である。申請者は、最近、三叉神経損傷モデルラットを用いて、神経損傷時、内因性カンナビノイド機構の疼痛抑制能が低下することを明らかにした。そこで本課題では、三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)の内因性カンナビノイド機構を分子レベルで明らかにする。本研究の成果は、神経障害性疼痛の病態基盤の解明につながると考えている。
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研究成果の概要 |
眼窩下神経部分切断群の切断側では切断後3日から行動実験において痛覚過敏が生じていることが示された。免疫組織学的解析から、三叉神経脊髄路核(Vc)におけるMAGL陽性神経細胞が有意に増加すると同時に、ミクログリアが増加していることが観察された。また神経部分切断群にJZL184を投与することで濃度依存的に鎮痛作用が得られた。免疫組織学的解析から、JZL184の投与によりMAGL陽性神経細胞は有意に減少した。 本研究成果は、Heliyon 8(8) e10034-e10034, 2022.で報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、臨床応用されている神経障害性疼痛治療薬は副作用が報告されており、新規の疼痛治療薬の開発が急務とされている。本研究成果は、神経伝達物質の放出の低下に関わる内因性カンナビノイド(2-Arachidonoyl Glycerol : 2-AG)をターゲットとした薬剤が口腔顔面領域の神経障害性疼痛治療につながる可能性を示した。
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