研究課題/領域番号 |
20K18701
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
本庄 希江 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40793005)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | MRONJ / 血管新生 / エストロゲン / 骨芽細胞 / 骨壊死 / 骨新生 / エストロン / 骨粗鬆症 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤関連顎骨壊死は、BP製剤などの骨粗鬆症治療薬などによって引き起こされ、特にエストロゲン(ER)分泌の減少による閉経後骨粗鬆症患者に多くみられる。 一方、ERは血管新生促進作用をもつが、閉経後のERの低下が血管新生抑制の要因となっている。MRONJの発症には血管新生の抑制作用が原因であるとの報告がある。従ってERの低下は、MRONJのリスク因子となっている可能性が考えられるが、MRONJにおけるERの役割は明確ではない。 そこで本研究はMRONJについてERと顎骨の血管新生に着目し、動物モデルを用いたMRONJの病態への作用を解析することで、新たな治療戦略に必要な知見を得ることを目的とする。
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研究実績の概要 |
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ, Medication-related OsteoNecrosis of the Jaw)の発症メカニズムには不明な点も多いが、その機序には破骨細胞抑制作用だけでなく、血管新生の抑制作用も原因であるとの報告がある。そこでわれわれは、血管新生促進作用を有するエストロゲンが閉経後に低下することが血管新生抑制の要因となり、MRONJの発症要因となるのではないかと仮説を立てた。そこで本研究はMRONJについてエストロゲンと顎骨における血管新生に着目し、動物モデルを用いたMRONJの病態へのメカニズムを解析することにより、新たな治療戦略確立に必要な知見を得ることを目的とした。基礎研究としては、骨幹細胞、骨芽細胞に対して、ホルモンや成長因子、リン酸カルシウムなどの因子添加を計画した。骨芽細胞(ST2、MC3T3-E1)を用いたOCP/Col添加実験を行い、骨形成転写因子であるOsterixとRunx2および、Ⅰ型コラーゲン、ALP、OPN、OCNなどの骨分化マーカー全般の著明な発現、石灰化の亢進が確認された。 さらに今後は、エストロゲンの細胞添加実験を行い、骨芽細胞におけるホルモンに対する細胞生物学的解析を進める予定である。
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