研究課題/領域番号 |
20K18715
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部 |
研究代表者 |
山本 信祐 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 医長 (20811566)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ナビゲーション手術 / 低侵襲 / スプリント / 下顎 / 下顎骨 |
研究開始時の研究の概要 |
ナビゲーション手術は頭蓋顔面領域で広く普及し、より安全に正確な手術を可能にするツールとして注目されている。一方、下顎は頭蓋顔面に対し可動性を有するためナビゲーション手術の適応は困難とされる。本研究は、下顎においてナビゲーション手術を高精度かつ低侵襲で行えるよう、リファレンス・レジストレーション一体型スプリントを用いた下顎ナビゲーション法を確立することを目的とする。計画している具体的な評価項目は、リファレンス・レジストレーション一体型スプリントのナビゲーション精度および安定性である。頭蓋顔面領域に加え、下顎においても、低侵襲で精度の高い手術を可能とする下顎ナビゲーション法の確立が期待される。
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研究成果の概要 |
5つの頭蓋骨模型上で開口位と閉口位のスプリントを製作した。頭蓋骨模型にスプリントをセットし、CT撮像を行なった。CTのDICOMデータを用いて、精度評価マーカーとレジストレーションマーカーの登録を行った(プランニング)。プランニングデータをナビゲーションシステムに転送し、下顎のナビゲーション精度を評価した。開口位および閉口位スプリントにおける誤差(TREs)は、それぞれ0.76±0.35mmおよび0.75±0.26mmであった。手術側と非手術側のTREsはそれぞれ0.69±0.22mmと0.87±0.28mmであった。スプリントを用いた下顎ナビゲーションは、手術側において高い精度を有した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スプリントを用いた下顎ナビゲーションは、手術側において高い精度を有した。本手法は、非侵襲的な下顎ナビゲーション手術(顎変形症手術や顎関節形成術、下顎の異物除去術、歯科インプラント埋入術、腫瘍摘出術等)において、広く臨床応用される可能性がある。
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