研究課題/領域番号 |
20K18721
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
須河内 昭成 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (80839184)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | TGF-β / 口腔癌の転移 / 細胞周期 / 口腔癌 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔扁平上皮癌の予後不良因子である頸部リンパ節転移について、メカニズムを解明しコントロールすることが重要である。ヒト扁平上皮癌細胞を用いたマウス舌腫瘍モデルは、口腔癌の臨床像に類似したモデルであり、頸部リンパ節転移を形成することが確認されている。遺伝子導入を行い、細胞の発する蛍光で細胞周期の確認を可能とした細胞を使用することで、舌原発巣とリンパ節転移巣における細胞周期をそれぞれ観察し、腫瘍細胞集団の性質の違いを解析する。また、腫瘍の浸潤転移に関与する因子として最も有名なTGF-βを使用し、細胞周期の変化やTGF-βの働きを検討する。
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研究成果の概要 |
口腔癌、とりわけ舌癌において頸部リンパ節転移は重大な予後不良因子の一つであり、そのメカニズムの解明は舌癌の診断、治療、予後の改善のため極めて重要である。癌の浸潤、転移において癌細胞の上皮間葉転換(EMT: Epithelial Mesenchymal transition)が関与しており、細胞に対してTGF-β(Transforming growth factor-β) 刺激することによりEMTを示すことが知られている。本研究ではTGF-β刺激時の細胞周期、運動性について検討を行ってきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在口腔癌に対して外科治療、放射線療法、化学療法を併用して行うが、局所進行症例や一次治療後の再発転移症例においては既存の治療法ではコントロール不良となることも多い。口腔癌の頚部リンパ節転移において、EMTが深く関与していると言われているが、その細胞周期について詳細に調べることで、なぜ頚部リンパ節転移が予後不良につながるか、またその結果に直接寄与している因子が何であるか解明することは、口腔癌の治療法の開発や頸部リンパ節転移のメカニズムの解明につながると期待される。
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