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大脳皮質拡延性抑制動物モデルを用いた、片頭痛に対する呉茱萸湯の作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18722
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

高津 芙美  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (00850273)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード片頭痛 / 大脳皮質拡延性抑制 / 呉茱萸湯 / 三叉神経系 / 漢方薬
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、経験的に片頭痛に有効であるといわれてきた漢方薬の呉茱萸湯がどのように片頭痛発作を抑制するのか、そして呉茱萸湯のどの成分が有効であるのかを、片頭痛動物モデルであるCSDモデルを使用して初めて検証し解明することである。本研究によって、将来的には副作用の少ない、安全性の高い新たな片頭痛治療薬の開発に貢献できるものと期待される。

研究成果の概要

大脳皮質拡延性抑制(Cortical spreading depression, CSD)を誘発する片頭痛動物モデルを用い、片頭痛治療薬として経験的に使用されてきた漢方薬の呉茱萸湯の片頭痛への効果について検討した。その結果、呉茱萸湯の慢性投与はCSD発生数には影響を与えなかったが、CSDにより活性化される痛覚伝導路の一次中継核である三叉神経脊髄路核尾側亜核および上部頚髄の活性化を抑制し、また片頭痛関連行動の一つである不動化の時間を短縮した。さらに、青斑核の活性化も抑制した。以上より、呉茱萸湯が片頭痛を抑制することが動物実験でも明らかとなり、そのメカニズムとして青斑核の関与が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

片頭痛は反復性の激烈な頭痛発作を主症状とする疾患であり、患者のQOLは著しく阻害される。また、医療費、生産性の損失といった経済的影響も大きな問題となっていることより、多くの患者に有効な治療薬、予防薬の開発が強く求められている。現在までに、片頭痛予防効果があるといわれている西洋薬については基礎実験が行われてきているものの、同じく片頭痛予防薬として使用されてきた漢方薬の呉茱萸湯の片頭痛抑制効果を検討した基礎実験はなかった。本研究の結果は、呉茱萸湯の片頭痛治療への有効性を裏付けるだけでなく、今後の片頭痛治療戦略へ多いに貢献すると期待される。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 大脳皮質拡延性抑制動物モデルを用いた、片頭痛に対する呉茱萸湯の効果の検討2020

    • 著者名/発表者名
      川添 由貴, 工藤 千穂, 高津 芙美, 遠山 緑,河野 彰代,丹羽 均
    • 学会等名
      第48回日本歯科麻酔学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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