研究課題/領域番号 |
20K18724
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
武田 大介 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80755637)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | がん悪液質 / 口腔がん / 経皮的炭酸ガス療法 |
研究開始時の研究の概要 |
“がん悪液質”は筋肉量減少を主体に体組成が変化する状態であり、食欲不振や臓器機能不全をもたらすが、関与するサイトカインなどが判明されつつも、その治療法はいまだ明らかになっていない。経皮的炭酸ガス療法はわれわれの研究機関で独自に展開している研究である。これまでの研究は腫瘍そのものに着目し、腫瘍内の低酸素環境改善による嫌気性代謝の改善を目的としていたが、本研究は宿主そのもので発生している“がん悪液質”を標的とし、腫瘍と宿主における“がん悪液質”の関係が変化するかを検討する。
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研究実績の概要 |
口腔がんの増大は経口摂取を妨げる要因となっており、手術までに時間を要する患者では栄養不良の進行が問題となっている。“がん悪液質”は筋肉量減少を主体に体組成が変化する状態であり、食欲不振や臓器機能不全をもたらすが、関与するサイトカインなどが判明されつつも、その治療法はいまだ明らかになっていない。われわれは、癌細胞のエネルギー代謝の変化や低酸素環境に着目し、低酸素環境改善による新規治療法を報告してきた。また、治療抵抗性に関わる癌幹細胞関連因子に着目し、低酸素環境や分化度との関係を報告してきた。本研究の目的は、これらの新規治療法の標的を“がん悪液質”へ適応し、体組成の変化を改善することにより、宿主の衰弱を防ぐとともに癌細胞へのエネルギー供給を阻止する方法を確立することである。 実験動物用体組成計を購入し、in vivoの検討で、ヒト口腔扁平上皮癌細胞株(HSC-3)を移植したヌードマウスの体組成分析を行った。その結果、非治療群では治療群(局所的炭酸ガス投与群)と比較して、腫瘍移植4週間後の除脂肪量(率)の有意な減少が認められた。 筋委縮関連因子として、ユビキチンリガーゼであるMuRF1(Muscle Ring Finger1)とMAFbx(Atrogin1)、ミトコンドリア脱共役タンパク質であるUCP2とUCP3の発現をReal-time PCRで検討した。その結果、非治療群と比較して治療群で、MuRf1, MAFbx, UCP2の有意な発現低下が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
in vivoの研究で、ヒト口腔扁平上皮癌細胞株(HSC-3)を移植したヌードマウスの体組成分析を行い、担癌状態継続では非治療群の除脂肪量(率)が減少することが示された。また、in vivoで摘出した骨格筋(前脛骨筋)で、治療の有無による筋委縮関連因子の発現をReal-time PCRで検討した。
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今後の研究の推進方策 |
現在は、in vivoで摘出した骨格筋(前脛骨筋)で、治療の有無による筋萎縮関連因子の発現を免疫組織化学染色で検討中である。
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