研究課題/領域番号 |
20K18726
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
櫻井 繁 広島大学, 医系科学研究科(歯), 専門研究員 (70781681)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インテグリン / FAK / 免疫組織学的検索 / 口腔扁平上皮癌 / 浸潤転移 / 核酸医薬 |
研究開始時の研究の概要 |
インテグリンβ8に対する数種類のsiRNAを設計・作成し,口腔扁平上皮癌細胞に導入し,β8の遺伝子及び蛋白発現の変化を検討し,より強くβ8発現を抑制するsiRNAを選択する.選択したsiRNAを扁平上皮癌細胞に導入し,扁平上皮癌細胞の増殖能と浸潤能の変化を検索する.さらに,扁平上皮癌細胞をヌードマウスに移植し形成された腫瘍組織内に,カチオン性リポソームあるいはアテロコラーゲンを担体としてsiRNAを直接導入し,より効果的にin vivoでのβ8発現を抑制するデリバリー担体を解析する.さらに,β8に対するsiRNAが,in vivoでの腫瘍の増殖,浸潤や転移に与える作用について検索する.
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研究実績の概要 |
先行研究にて、インテグリンβ8発現と患者の生存率との相関性の可能性が示唆された。インテグリンβ8以外のインテグリンβサブユニットと口腔扁平上皮癌との間にも相関性を得られる可能性を考え、インテグリンβサブユニットを免疫組織学的に検索し、口腔扁平上皮癌の臨床病理学的因子(性別、年齢、発症部位、組織学的分化度、腫瘍サイズ、リンパ節転移の有無、Stage分類)および5年生存率との相関性の有無を検討した。 染色評価は、染色強度により、①全く染色されなかったもの、②弱染色、③強染色の三群にわけ、①を陰性、②および③を陽性と判定することで行った。各臨床病理学的因子および5年生存率との相関解析は、いずれも危険率 5%以下を有意差ありと判定した。 まず、インテグリンβ1、β3、β5を免疫組織学的に検索した。結果、インテグリンβ3、β5は、いずれも口腔扁平上皮癌細胞では発現を認めなかった。インテグリンβ1は口腔扁平上皮癌組織で発現を認めたが、臨床病理学的因子との相関は認めず、また5年生存率との間にも統計学的な有意差は認められなかった。 引き続き、インテグリンβ6および悪性腫瘍の増殖や予後に関連しているFocal Adhesion Kinase(FAK)を免疫組織学的に検索し、検討した。結果、FAKは病理学的因子および5年生存率と有意な相関は認められなかったが、インテグリンβ6は5年生存率との間に統計学的な有意な相関を認めた。 引き続き、リン酸化Focal Adhesion Kinase(pFAK)を免疫組織学的に検索し、検討した。結果、pFAKは病理学的因子との間に統計学的有意な相関は認められなかったが、5年生存率との間に統計学的な有意な相関を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍で研究時間の確保が困難であった。また、前年に身体を負傷し、その回復及びリハビリを優先した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き免疫組織学的検索を行い、統計学的に有意な差を認めたインテグリンおよびpFAKに対してsiRNAを設計・作成し、扁平上皮癌細胞に導入し、蛋白発現を Western Blotで解析していく。
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