研究課題/領域番号 |
20K18727
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊東 美穂 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (20778857)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | IgG4関連涙腺・唾液腺炎 / 顎下腺超音波検査 / 多施設前向き研究 / IgG4関連疾患(IgG4-RD) / IgG4関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-DS) / IgG4 関連疾患(IgG4-RD) / IgG4 関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-DS) / IgG4関連疾患 / 診断 / 予後 |
研究開始時の研究の概要 |
厚労省難治性疾患政策研究事業の研究班で作成された世界初の「IgG4関連疾患包括的診断基準」および「臓器特異的診断基準」では、罹患臓器の生検が推奨されている。しかし、涙腺・唾液腺を罹患臓器とするIgG4-DSの場合、腫瘍との鑑別も考慮して全摘出されることも多く、唾液分泌機能の低下や顔面神経障害などの合併症が生じることがある。また、再発も多いことから長期経過を診る必要があり、非侵襲性で繰り返し実施可能な検査が求められている。 そこで本研究は、非侵襲性で繰り返し使用できる顎下腺超音波検査に着目し、IgG4-DSの診断および予後判定法の確立を目的に多施設での検証を行い、診断への実用化を目指す。
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研究成果の概要 |
IgG4関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-DS)の確定診断には、悪性腫瘍との鑑別を目的に顎下腺を全摘出されることも多く、顔面神経障害などの合併症が生じることがある。また、再発も多いことから長期経過を診る必要であり、繰り返し実施可能で非侵襲性の検査が求められている。そこで我々は非侵襲性の顎下腺超音波検査に着目し、IgG4-DS の診断と予後判定法の確立を目的に多施設前向き研究を行った。当科を含めた 5 施設で検証したところ、IgG4-DS の診断に極めて有用であり、診断基準への適応も期待されることが示唆された。現在、施設間のバイアスを考慮して、セントラルレビューを協力施設を追加して遂行中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により顎下腺超音波検査という簡便、非侵襲的、高感度、かつ再現性のある検査方法が確立できれば、歯科発信で診断基準が改定され、再燃しやすい IgG4-DS の予後判定も可能となり、今後も歯科医師が IgG4-DS の診療に積極的に参加することが可能となり、 さらには患者本人の QOL の向上が多いに期待できる。
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