研究課題/領域番号 |
20K18735
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
中西 隆 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80772582)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 舌神経損傷 / 断端神経腫 / 末梢神経再生 / シュワン細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔外科の手術では、舌神経損傷を引き起こすリスクがあり、重度の舌神経損傷が生じたとき、外科的療法が必要となる。それらの症例に対して断端神経腫を切除し人工神経管を用いた舌神経修復術を施行するが、予後には強いばらつきが生じる。我々は、切除した断端神経腫から予後の良好な症例で特異的に強い発現を認めるタンパク質を5種類同定した。このタンパク質はいずれも神経再生促進への関与が報告されている。そこで、今回末梢神経修復術の予後改善を目的とし、マウス坐骨神経切除モデルで、同定したタンパク質を添加した人工神経管を用いて、既存の人工神経管より更に神経再生誘導能を有した神経管の開発につなげようと考える。
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研究成果の概要 |
本研究は、ヒトの断端神経腫に含まれる神経再生促進因子を添加した人工神経管の神経修復機能の向上を進めていくことであり、中空の内腔構造の人工神経管の更なる機能開発と改善を目指すものである。今回、ヒトの舌神経損傷後に生じた断端神経腫内に多く含まられる神経再生促進因子を特定し、マウスの坐骨神経損傷モデルを用いて神経再生促進を添加した人工神経管で神経修復術を施行したが、実際に神経再生能の向上につなげることはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔領域の手術では舌神経損傷を引き起こすリスクがあり、重度の舌神経損傷が生じたとき、外科的療法が必要となる。それらの症例に対して人工神経管を用いた舌神経修復術を施行するが、予後には強いばらつきが生じる。 そこで、神経再生に関連したタンパク質を含んだ人工神経管を用いてマウスの末梢神経修復術を行うことにより、更なる神経再生機能を有した人工神経管の開発を目指す。その人工神経管の開発からヒトにおける末梢神経修復術の予後改善につなげていく。
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