研究課題/領域番号 |
20K18739
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
森川 貴迪 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70707596)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | がん検診 / 早期治療 / 蛍光観察 / AI / 頭頸部癌 / 口腔がん / 口腔潜在的悪性疾患 / 口腔粘膜疾患 / 蛍光観察装置 / 光学機器 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔がんは、日本で死亡率が高いがんであり、増加している。進行期が多いことが理由の1つである。しかし、早期がんは症状がなく、口内炎に似ているため、放置してしまい、進行期となることがある。また、口腔がんは前がんから癌化することが知られている。 光学機器は、非接触で刺激は無い新たな診断法である。特殊な光を当てることで、健常粘膜では蛍光となるが、がんや前がんでは蛍光ロスとなる。また、人工知能(AI)が医学で多く取り入れられている。 この研究では、光学機器とAIを合わせ、AIを用いた口腔がんの鑑別システムの構築を試みる。これにより、口腔がんや口腔潜在性悪性疾患の早期発見・ 早期治療への誘導を目的とする。
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研究成果の概要 |
口腔がんは、進行期で発見されることが多い。口腔には、多彩な疾患ができるため、その鑑別が重要である。蛍光観察は、侵襲がなく、スクリーニングに適していると考える。人工知能(AI)は近年非常に発達しており、医学でも使用されている。 本研究では、この光学機器とAIの技術を利用して、口腔がんの鑑別に有効かを検証した。平均精度は約90%であり、十分に使用可能な方法と考えられた。また口腔がん検診のため、講演活動を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔がんは進行期で発見されることが多く、死亡率は高い。また、口腔がんの罹患率も増加傾向にあることから、早急な対策が必要である。この口腔がん検診ナビシステムにより、GPが日常診療で口腔がんを発見することが出来れば、早期発見につながり、口腔がんの患者のQOLの維持や死亡率の減少に寄与できると考えられる。このサポートシステムによりオンラインでの診療補助であり、歯科の発展につながり、学術的意義は大きい。 また、国民への開発により、口腔を含めた健康増進につながると考えられ、社会的意義は大きい。
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