研究課題/領域番号 |
20K18750
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大石 修史 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (50822532)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 矯正歯科 / 歯根吸収 / 上顎洞 / CBCT / 骨再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
矯正歯科臨床における歯の移動は、医原性の歯根吸収リスクを伴う。特に上顎洞については、歯周組織のリモデリングや歯根の移動量の限界など不明な点が多い。一方、近年では歯科用CBCTの普及に伴い、上顎洞内の歯根の移動を3次元的に評価した症例報告が散見されるが、その安全性・再現性については議論の余地が残る。 そこで本研究では、歯科矯正力による歯の移動モデル及び炎症性疾患モデルを使用し、上顎洞内における歯の移動に伴う歯根および歯周組織の変化を評価する。さらに、CBCT により得られる患者の3次元データ解析を行い、歯の移動パタンと歯根吸収の関係を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究計画は、2018 および2019 年度科学研究費助成事業研究活動スタート支援(18H06273 および19K21364)に採択された研究内容を基として、発展的な内容の研究を行っている。 基礎研究においては、矯正歯科治療で行われる抜歯モデルを作成し、治癒過程における抜歯窩の炎症を効果的に抑制し、新しい骨の形成を促進する可能性を報告している。基礎研究と並行して臨床研究を行っており、矯正治療前後のCBCTデータ解析から上顎洞を介する歯根の移動に関する報告も行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題は、基礎および臨床の両面から研究を行っている。基礎研究においても、歯の移動(OTM)モデル、炎症抑制モデルといったラットモデルを報告することができ、今後の研究課題に活かせることが期待できる。臨床研究においても、蓄積した膨大なCBCTデータから特徴的な症例を抽出し、症例報告といった形で報告を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後はラットモデルを使用した基礎研究を主軸に、矯正治療における医原性歯根吸収の主原因である炎症に対して、効率的な抑制方法の研究を行っていく予定である。また、臨床への応用を期待して臨床研究から得られるデータの蓄積および報告を行い、基礎研究および臨床研究の相互フィードバックを行っていく予定である。
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