研究課題/領域番号 |
20K18754
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
上村 夢 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (90848251)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 顎顔面筋 / 顎顔面形成不全 / レチノイン酸シグナル / 胎児発生 / レチノイン酸 / 口唇口蓋裂 / 二次口蓋 / 舌運動 / 口 唇口蓋裂 |
研究開始時の研究の概要 |
過去の研究から、胎生時におけるレチノイン酸(RA)シグナルの異常が口唇口蓋裂の発症に関与することが証明されている。また、二次口蓋癒合時期の舌の動態と口蓋裂の発生の関連についての報告がある。代表者の研究室ではRAを過剰摂取させ口蓋裂を発症したマウスにおいて舌骨筋を含む顎顔面の筋肉の欠損や変性がみられることを既に確認している。本研究では母体にRAを投与し口蓋裂を発症したマウスの顎顔面、特に舌運動に関連する筋肉の形態および組織学的表現型、筋肉の機能を詳細に解析し、口蓋裂の発症に関連するRAシグナルの機能解明を行う。
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研究成果の概要 |
顎顔面形成異常は多種多様な機能不全や審美障害を伴い、患者のQOLを著しく低下させる。口唇口蓋裂はその中でも頻度の高い先天性異常であり、多様な表現型を示し、それぞれの症状のメカニズムは完全には理解されていない。過去の研究や代表者の所属する研究室のこれまでの研究結果から胎生時におけるレチノイン酸(RA)シグナルの異常が上記病態に関与することが証明されている。本研究ではRAを過剰摂取させ口蓋裂を発症したマウスにおいて舌骨筋を含む顎顔面の筋肉の欠損や変性がみられることを確認し国際誌に発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顎顔面筋の胎生期における発生メカニズムは体幹筋のそれに比較すると未解明な部分が多い。ヒト疾患においても先天的に顔面筋が欠損する場合がある事が知られているが細胞生物学的なメカニズムは不明である。今回の我々の解析から適切なレチノイン酸シグナルが胎生期における顔面筋の前駆細胞の発生に必要不可欠であることを解明した。本研究の成果は顎顔面筋の異常を伴う先天性疾患の新たな分子生物学的、細胞生物学的なメカニズムを解明したものであり将来的に新たな診断方法や治療方法の開発の基盤となる結果である。
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