研究課題/領域番号 |
20K18774
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 新 東北大学, 大学病院, 助教 (10805914)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | エピジェネティクス / メカニカルストレス / 骨芽細胞分化 / 歯根膜 |
研究開始時の研究の概要 |
矯正的歯の移動の牽引側における歯根膜の恒常性維持のためには、骨形成を抑制する分子メカニズムが重要であるが、歯根膜における骨芽細胞分化の抑制的分子制御機構の全容は明らかではない。申請者らは、牽引力が負荷された前駆骨芽細胞MC3T3-E1において、EZH2とSmad3によるOsx遺伝子発現のエピジェネティクス制御が、骨芽細胞分化抑制の新規制御機構であることを明らかにした。本研究では、牽引力が負荷された歯根膜細胞において、EZH2とSmad3がOsx遺伝子発現を抑制するか否か解析し、そのエピジェネティクス制御による歯根膜細胞から骨芽細胞への分化抑制による歯根膜の恒常性維持を解明する。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、牽引力が負荷されたマウス骨芽細胞様細胞株およびヒト歯根膜細胞において、EZH2と関連転写因子によるエピジェネティクス制御がOsx遺伝子発現を抑制するか否かを解析し、さらに生体における矯正歯科的歯の移動牽引側において、そのエピジェネティクス制御による歯根膜細胞から骨芽細胞への分化抑制による歯根膜の恒常性維持を解明することである。本研究では分化前の未成熟な骨芽細胞において、牽引力を負荷した際に骨芽細胞分化に必要なマスター調節遺伝子の発現を調整するエピジェネティック変化を解析した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エピジェネティクスは様々な細胞プロセスを制御するが、すべての細胞腫においてその機能はほとんど不明である。また、機械的刺激がエピジェネティクスに及ぼす影響について、血管系細胞に関する報告があるのみである。本研究により、牽引力が負荷された際のエピジェネティクス制御が明らかとなることで、他の細胞種における機械的刺激がエピジェネティックに及ぼす作用の解明へと発展し得る。 骨芽細胞分化を制御する転写因子とヒストン修飾酵素によるエピジェネティクス制御が牽引側での骨形成と歯根膜恒常性維持へ及ぼす影響を解析することで矯正歯科治療での歯の移動における牽引側歯根膜の新規恒常性維持メカニズムが解明される。
|