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アデノシン三リン酸に着目した矯正歯科治療時の疼痛発症の新規メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18789
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関九州歯科大学

研究代表者

水原 正博  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60845402)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード歯科矯正学 / アデノシン三リン酸 / 小胞型ヌクレオチドトランスポーター / クロドロン酸 / ビスホスホネート / 疼痛 / VNUT
研究開始時の研究の概要

矯正歯科治療中の患者の多くが疼痛を感じるため、矯正歯科治療中の疼痛管理は重要である。しかしながら、その疼痛発症の詳細なメカニズムは不明である。歯根膜細胞は、矯正力などのメカニカルストレスにより、神経伝達物質であるアデノシン三リン酸(ATP)の放出を促進することが明らかになっている。
本研究では、ATPの小胞輸送体である小胞型ヌクレオチドトランスポーター(vesicular nucleotide transporter; VNUT)に着目し、歯根膜細胞からのATP放出を介した矯正歯科治療における疼痛発症メカニズムの解明を目的とする。これによって疼痛に対する新規治療法の開発を目指す。

研究成果の概要

矯正歯科治療中の患者の多くが疼痛を感じるため、矯正歯科治療中の疼痛管理は重要である。本研究ではアデノシン三リン酸(ATP)の小胞輸送体である小胞型ヌクレオチドトランスポーター(vesicular nucleotide transporter; VNUT)に着目し、矯正学的歯の移動時の疼痛発症へのATPの作用を探索した。
NiTiクローズドコイルスプリングを用いて、ラットの歯牙移動を行った。ラットの疼痛関連行動は増加し、阻害薬の投与で減少した。しかし歯根膜組織におけるVNUTの発現変化は認めず、関連性を確認できるには至らなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果から、矯正学的歯の移動における疼痛発症にATPの小胞輸送体であるVNUTが重要な役割を果たしていることが示された。歯根膜組織におけるVNUTの役割についての詳細な解明は出来なかったものの、広く存在していることから、様々な情報伝達に関与している可能性がある。疼痛発症だけでなく、骨リモデリングの細胞間情報伝達や機序の解明への今後の研究の一助になると思われる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Vesicular nucleotide transporter mediates adenosine triphosphate release in compressed human periodontal ligament fibroblast cells and participates in tooth movement-induced nociception in rats.2020

    • 著者名/発表者名
      Mizuhara M, Kometani-Gunjigake K, Nakao-Kuroishi K, Toyono T, Hitomi S, Morii A, Shiga M, Seta Y, Ono K, Kawamoto T.
    • 雑誌名

      Arch Oral Biol

      巻: 11 ページ: 104607-104607

    • DOI

      10.1016/j.archoralbio.2019.104607

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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