研究課題/領域番号 |
20K18801
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山口 浩平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (70822550)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 口腔機能低下症 / 超音波検査 / 咬筋 / オトガイ舌骨筋 / 筋硬度 / 超音波診断装置 / 高齢者 / オーラルフレイル / 口腔周囲筋 / 口腔機能低下 / エラストグラフィ / 舌 / 舌骨上筋群 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔機能低下症は、噛む、飲む、話すなど総合的な口腔機能の低下を指し、低栄養やフレイルのリスク因子となるので早期発見、早期介入が重要である。口腔機能の低下は主に歯の欠損や加齢で起こるが、咀嚼筋や舌など口腔機能関連筋の量、質の低下も関係すると考えられている。筋肉の量、質評価には超音波診断装置が有用である。本研究は口腔機能低下と関連筋の関係を明らかとし、超音波診断装置が口腔機能低下症診断の簡素化や診断能向上に寄与するか検討する。
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研究成果の概要 |
口腔機能低下症はささやかな機能低下が蓄積した状態を示すが、早期介入により十分に回復することが特徴の一つであり、早期発見が重要である。本研究では、口腔機能低下症と口腔周囲筋性質(量、質、硬さ)の関連を調査した。その結果、咬筋、オトガイ舌骨筋いずれも筋硬度が口腔機能低下症の有無と有意な関連があった。筋力は筋量と関連があるという報告が圧倒的に多いので、本研究の結果は口腔機能低下症の特異性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔は咀嚼、嚥下、構音という重要な役割を担うので、全身の健康と強く関連する。口腔機能低下症は、早期介入による回復が見込め、口腔機能の改善に伴う全身への好影響も期待される。口腔機能低下症の診断は、7つの評価項目から成り、煩雑であり、普及を妨げる一因ともなっている。超音波診断装置を用いた簡易な口腔機能評価法が確立されれば、口腔機能低下症のより一層の普及や早期発見、早期介入につながり、口腔から全身の健康を支えることができる。超音波検査は簡易、非侵襲性で、多くの医療職も使用できるので、口腔に関わる知識を他職種へ広げる一助にもなるだろう。
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