研究課題/領域番号 |
20K18805
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
外山 直樹 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (50803152)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 睡眠時ブラキシズム / 栄養素 / 栄養 / トリプトファン |
研究開始時の研究の概要 |
口腔内に破壊的な影響をもたらす睡眠時ブラキシズムは脳内セロトニンの不足と関連することが分かってきた。セロトニンはトリプトファンを材料に生合成されるが、トリプトファンは体内で生成できないため、食事を通じて摂取しなくてはならない。そこで応募者らは、トリプトファンの摂取は睡眠時ブラキシズムを改善させる可能性があると考えた。本研究は、横断研究で睡眠時ブラキシズムとトリプトファン摂取量との関連を調査し、次に睡眠時ブラキシズムを有する者を対象としたランダム化比較試験を実施し、トリプトファン摂取の介入効果を検討することを目的とした。本研究の結果は睡眠時ブラキシズムの新たな治療法を提供できる可能性がある。
|
研究成果の概要 |
本研究では睡眠価時ブラキシズムと関連する栄養素の探索的研究を実施した。 大学生143名(睡眠時ブラキシズム群58名)を対象とした。栄養素の摂取量を推定するため食物頻度調査票を使用した。睡眠時ブラキシズム群と非睡眠時ブラキシズム群の間で栄養摂取量の違いを評した。 その結果、睡眠時ブラキシズム群は食物繊維摂取量と関連している傾向が見られた。さらに、食物繊維摂取量の上位四分位数と下位四分位数の学生を選択したサブグループ分析では、睡眠時歯ぎしりのある学生は、ない学生よりも有意に低い食物繊維摂取量を示した。この結果より、若年成人において食物繊維が睡眠時歯ぎしりを改善する可能性があるという仮説を立てた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠時ブラキシズムは多因子性であり,睡眠時ブラキシズムとの関連因子が多数報告されているが,栄養素と睡眠時ブラキシズムとの関連性を明らかにした研究は本研究が世界で初めてである. 本研究は睡眠時ブラキシズムと栄養との関連に関する今後の介入研究の方向性を決める研究であり,栄養学的に口腔保健を改善できることを示唆する学術的意義は大きい.今後は,食物繊維が睡眠時ブラキシズムに与える影響を明らかにすることが期待される.
|