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要介護者歯科診療の術者腰痛予防に有用な姿勢保持装具の新開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18806
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関広島大学

研究代表者

平岡 綾  広島大学, 病院(歯), 研究員 (60781812)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード要介護高齢者 / 腰痛防止 / 歯科診療 / 要介護者 / 腰痛予防
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,「要介護者歯科診療の術者腰痛予防に有用な姿勢保持装具」を新しく開発することにある.要介護者の歯科診療実施時には,術者は前屈あるいは側屈姿勢を長時間保つ必要があるため,腰部に過度な負担が生じることが多く,腰痛の発生要因となっている.本研究は,訪問歯科診療や口腔ケア実施時の姿勢を動作解析し,これに基づいて術者の姿勢保持を補助する装具を開発し,その効果を検証することを目指す.

研究成果の概要

目的は,要介護者に対する歯科診療特有の複合的な前屈位保持動作時の腰背部や股関節の筋活動に対する腰痛防止ベルトの効果と有用性を明らかにすることである.歯科診療姿勢を想定し,体幹前屈に左回旋を加えた回旋条件,左回旋と左側屈を加えた回旋・側屈条件を行った.
2種類のベルト(背部の伸縮ゴムにより前屈方向のみの支持力を提供するものと複数のベルトで多方向への支持力を提供するもの)を使用し,腰背部および股関節の筋活動を計測し,受容性も評価した.その結果,前屈方向のみの支持力を提供するものと比較して多方向への支持力を提供するものでは腰背部および股関節の筋活動が減少し,受容性は,ベルトの配置で変化しなかった.

研究成果の学術的意義や社会的意義

要介護高齢者に対する訪問歯科診療の需要は,今後さらに増加することが予想される.一方で,術者は長時間前屈あるいは側屈姿勢を保つ必要があり,腰痛,肩こりなどの身体的障害の発症や悪化から,診療の質の低下に繋がりかねない.本研究では,前屈方向への支持を目的とする既存のエクソスーツでは,要介護者への歯科診療特有の複合的な前屈位保持動作で効果を得られず,動作特異的に配置したベルトのエクソスーツは腰部への負担を軽減させ,作業現場における有用性が高いことが示された.この結果は,増加する在宅歯科医療の需要に対応する歯科医師や歯科衛生士の身体負担軽減につながり,在宅歯科診療従事者の増加の一助になると考える.

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 体幹の回旋や側屈を伴う前屈位保持動作に有用な外骨格の検討2023

    • 著者名/発表者名
      高野大地
    • 学会等名
      第36回中国ブロック理学療法士学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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