研究課題/領域番号 |
20K18809
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 朝日大学 (2021) 京都府立医科大学 (2020) |
研究代表者 |
岩井 浩明 朝日大学, 歯学部, 助教 (20847214)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Helicobacter pylori感染 / 齲蝕 / 尿中抗体検査 / 横断的研究 / Helicobacter pylori / 横断的パイロット研究 / ヘリコバクターピロリ菌 / 歯髄 / 歯垢 / う蝕 / 歯周病 / 有病者歯科 / 社会系歯学 / 公衆衛生 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、H. pyloriの感染経路のひとつとして口腔感染が想定され、これまでに歯周病患者の口腔内や小児の歯髄からH. pyloriが検出された報告もあるが、成人の歯髄における報告はない。また、全身感染との関連に関する報告は少ない。本研究では、H. pyloriの全ゲノム情報から得られたureA遺伝子配列を基にした特異的なPCR法を用いて、成人における口腔内サンプル(唾液、歯垢、歯髄)の感染の有無を評価する。また、尿中抗体や生活習慣に関する自記式質問票を評価し、口腔内定着部位と胃感染、生活習慣病因子との関連について検討する。
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研究成果の概要 |
我々は、歯髄治療予定の患者210 名(男性 117 名,女性 93 名)を対象に,Helicobacter pylori菌感染(H. pylori)と歯科疾患の関連性を検討した。 その結果、H. pylori感染の有病率は14%であった。また、H. pylori感染者は非感染者に比べて、齲蝕を保有する割合が高かった(p<0.05)。ロジスティック解析の結果、H. pylori感染は齲蝕の有無と正の相関があった(OR:3.717,95%CI:2.292~6.026)。さらに、H. pylori感染の有病率はむし歯の数が増加するにつれて高くなった(p< 0.05)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だに詳細が不明なH. pyloriにおいて、口腔疾患とH. pyloriの関連を明らかにした。 つまり、齲蝕の集中的な治療や予防により口腔内及び胃内におけるH. pyloriの菌数が減少し、胃粘膜の炎症の軽減や萎縮性胃炎、胃潰瘍、胃がんの発症の減少に寄与する可能性がある。
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