研究課題/領域番号 |
20K18818
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高井 理人 北海道大学, 歯学研究院, 専門研究員 (80825513)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 小児在宅歯科医療 / 小児在宅医療 / 医療的ケア児 / 歯科訪問診療 / 重症心身障害児 / 口腔ケア / 口腔管理 / 訪問歯科診療 |
研究開始時の研究の概要 |
経管栄養や人工呼吸器など、日常的に高度な医療を必要とする「医療的ケア児」を対象とした小児在宅歯科医療のニーズが増加しているが、その担い手は不足している。本研究では、小児在宅歯科医療に関するエビデンスの構築と、在宅療養する医療的ケア児を対象とした口腔管理システムの開発を目的としている。全身状態、口腔機能、口腔内状況についての関連を調査することで医療的ケア児の口腔に存在するリスク因子を明らかにし、そのリスク評価に基づき在宅での口腔管理方法について検討する。
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研究実績の概要 |
人工呼吸器や経管栄養など、日常的に高度な医療を必要とする「医療的ケア児」を対象とした小児在宅歯科医療は、ニーズが増加しているものの、まだ広く普及していない。小児在宅歯科医療のエビデンス構築と在宅での口腔管理システムの開発を目的とした調査研究を継続している。 第40回日本障害者歯科学会学術大会では、シンポジウム「小児在宅歯科 次のステージを切り拓くために」において「小児在宅歯科の“いま“」と題して、本研究で実施した小児在宅歯科医療に関する全国実態調査の結果について発表し、在宅での医療的ケア児への対応から地域でのシステム構築に至るまで、小児在宅歯科医療のあり方について会場およびシンポジストとディスカッションを行った。小児在宅歯科医療の重要性は認識されつつあるものの、人材育成やシステム構築、他職種との連携等については各地域で共通した課題であることが共有された。 現在、地域での医療的ケア児の総合的な支援を担う「医療的ケア児等コーディネーター」向けのテキストに、小児在宅歯科医療に関する内容の執筆を行っており、本研究で実施した調査結果についても記載している。自治体ごとに配置される医療的ケア児等コーディネーターに歯科の関わりについて周知することで、小児在宅歯科の普及につながることが期待される。 在宅療養する医療的ケア児の口腔内状況についての調査は計画よりも遅れており、次年度に繰り越して引き続き研究を継続する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
医療的ケア児の口腔内に存在するリスク因子についての検討に時間を要しており、論文作成が予定よりも遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
論文作成のために研究期間を再延長し、次年度に本研究のまとめを行う。
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