• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

臨床研修歯科医を対象とした歯科医療安全教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18825
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

木村 康之  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (40734512)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード歯科医療安全 / 医療安全教育 / 歯学教育
研究開始時の研究の概要

申請者は、これまでの研究にて、職種経験年数が1年未満の者(臨床研修歯科医)が圧倒的に多くインシデントを起こすことを明らかにしている。しかしながら、その特徴や原因について十分に解析している報告が無く、現在の歯科医療ではインシデントが起きてから再発防止を促す後手に回る対策が続いている。そこで、本研究では、臨床研修歯科医の起こすインシデントの傾向と原因を分析し、それを基に、歯科医療安全教育プロクラムを開発したいと考えた。本研究の成果は、臨床研修歯科医が起こすインシデント数を減少させるのみならず、漠然としていて上級医の経験に頼っていた歯科医療安全教育の体系化に寄与できる。

研究実績の概要

【当該年度に実施した研究の成果】
今年度は、交付申請書に記載した研究実施計画通り、臨床研修歯科医に対する医療安全教育とその効果の検討をおこなった。以下に、今年度検討した事項について簡便に記載する。「過去5年間における歯科大学病院におけるインシデント」「誤飲や誤嚥事例に対する対応や対策」「職業経験年数1年未満のインシデントの特徴」上記について分析を行い、業経験年数1年未満の歯科医療従事者のインシデントの傾向と特徴について、粘膜損傷、鋭利な器具による受傷、衣類の汚染が多いといった傾向が認められ、また、誤飲や誤嚥もヒヤリハットを含めると件数が多く、場合によっては致死的であるため、教育項目として非常に重要であると考えられた。また、本分析結果を元に、臨床研修歯科医への医療安全教育を構築し、試験的に導入して、その効果を分析した。教育施行により、歯科医療安全に対する関心度と知識が上昇し、本プログラムが歯科医療安全の知識や態度の教育に対し有用である可能性が示された。

【当該年度に実施した研究の意義と重要性】
本研究の最終的な目的は、職業経験年数1年未満の歯科医療従事者に対する教育プログラムを作成し、歯科医療の安全と質を向上させることにある。そのために、本研究で得られた成果は非常に重要である。今年度は、分析結果をもとに教育プログラムを作成し、実際に臨床研修歯科医への教育を試験的に施した。今後は、得られた結果を分析し成果を公表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

おおむね交付申請書に記載した計画通りに成果を得て、口演にて公表できている。しかしながら、成果の集計やまとめ、論文作成などにもう少し時間を要するため(3)とした。

今後の研究の推進方策

次年度は、成果の集計やまとめ、論文作成などに注力する予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Dental conditions in patients with medically unexplained oral symptoms2023

    • 著者名/発表者名
      Asami Mitsuhiro、Kimura Yasuyuki、Takenoshita Miho、Tominaga Risa、Maeda Chizuko、Takao Chihiro、Watanabe Motoko、Huyen Tu Trang Thi、Nagamine Takahiko、Toyofuku Akira
    • 雑誌名

      Journal of Dental Sciences

      巻: - 号: 4 ページ: 1699-1705

    • DOI

      10.1016/j.jds.2023.01.005

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Analysis of Incident Reports of a Dental University Hospital2021

    • 著者名/発表者名
      Kimura Yasuyuki、Tonami Ken-ichi、Toyofuku Akira、Nitta Hiroshi
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Research and Public Health

      巻: 18 号: 16 ページ: 8350-8350

    • DOI

      10.3390/ijerph18168350

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 臨床研修歯科医向け歯科医療安全教育プログラムの開発2022

    • 著者名/発表者名
      木村康之,則武加奈子,礪波健一,新田浩,豊福明
    • 学会等名
      第87回口腔病学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 臨床研修歯科医における歯科医療安全教育の効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      木村康之, 岩脇清一, 則武加奈子, 礪波健一, 豊福明
    • 学会等名
      第17回医療の質・安全学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 臨床研修歯科医に対する歯科医療安全教育の開発と効果の検討2021

    • 著者名/発表者名
      木村康之, 則武加奈子, 関口絢子, 礪波健一, 新田浩
    • 学会等名
      第16回医療の質・安全学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 歯科大学病院におけるインシデントの特徴2021

    • 著者名/発表者名
      木村康之, 礪波健一, 梅森幸, 則武加奈子, 豊福明, 新田浩
    • 学会等名
      第86回口腔病学会学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 職種経験年数1年未満の歯科医療従事者のインシデントの分析2020

    • 著者名/発表者名
      木村康之, 石井牧子, 礪波健一, 豊福明, 新田浩, 荒木孝二
    • 学会等名
      第15回医療の質・安全学会学術大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi