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重症な医療的ケア児における、訪問診療の効果指標の策定

研究課題

研究課題/領域番号 20K18841
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

城戸 崇裕  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (90868621)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード小児 / 在宅医療 / 訪問診療 / 医療的ケア児 / データベース / レセプトデータ / 訪問看護 / ビッグデータ / 重症心身障害児 / 保険診療データベース / 効果指標
研究開始時の研究の概要

訪問診療の拡充は国の医療計画において、在宅医療推進の重要な課題となっている。小児においても、生活に医療的ケアを必要とする「医療的ケア児」が存在し、訪問診療の対象である。医療の発展に伴い、従来は救命不能だった重症者の救命が可能となった反面、医療的ケア児は、数・重症度ともに増加傾向となっている。しかし、重症な医療的ケア児に対する訪問診療の提供体制は十分に整っていない。また、訪問診療を導入することで入院を減らせるかなどの効果も測定されていない。重症な医療的ケア児に対する訪問診療の実態を把握、分析し、訪問診療を効率的に促進するための客観的な効果指標を提案、また実際に評価するのが本研究である。

研究成果の概要

株式会社JMDCより購入した大規模レセプトデータを用いた解析を行い、全2680名の医療的ケア児における在宅ケア(訪問診療または訪問看護)の導入割合についてのデータを得
た。結果を要約し、英語論文を作成、投稿作業中である。本論文は、日本の医療的ケア児の在宅ケア利用状況について記述した初めての報告となる。
またこの過程で、在宅ケアを導入されているが、医療ケアデバイスを有さない群が非常に多かった。ICD-10病名を用いて、いわゆる「基礎疾患を有する児」かどうかを分析したところ、在宅医療(訪問診療または訪問看護)を受ける小児全9557名中、5079名(53.1%)が、基礎疾患なしであることが判明した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

国内の大規模医療レセプトを用いて医療的ケア児の在宅医療の利用状況を明らかにした、初めての研究である。今後、増加しつつある医療的ケア児についての政策を考える上で有用な資料となる。
また基礎疾患の無い、いわゆる健常児が在宅医療リソースの過半数を占める可能性があるというのはこれまでにない知見であり、今後は小児在宅医療を語る上で、健常児に対する在宅医療の有様についても合わせて考え行く必要性が示された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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