研究課題/領域番号 |
20K18843
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松下 明弘 東京大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (70867259)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 医療安全 / インシデント / インシデントレポート / 医療事故 / Mixed reality / 視線検出 / mixed reality / 手ぶれ / Mixed Reality / 情報共有 / サイバー酔い |
研究開始時の研究の概要 |
日本の医療事故の大きな要因は医療従事者の行動に関わるものだが,従来の対策では限界がある.特に,医療事故を共有するインシデントレポートは文字のみで表示され,新入職員や他職種の職員には内容の理解が難しい場合が多い. 近年,Mixed Reality(MR)を用いた医療事故の共有が期待され,診療放射線技師を対象にした先行研究で,従来の文字のみのレポートに比べMRの方が有用であった.しかし,サイバー酔いと他職種を対象とした評価が課題である. 本研究では,医療従事者の行動を改善し患者の生命を守るため,酔いにくく専門的な医療事故のMRを他職種に対して評価することを目的とする.
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研究実績の概要 |
プロジェクトの4年目にあたる2023年度は,先行研究の結果から効果量の算出を行うこととした.効果量を算出するためにMatLabを用いてウィルコックソン順位和検定とウィルコックソン符号順位検定の検定統計量をそれぞれ計算した.この効果量の算出は本研究の研究参加者の最低必要人数を決める参考値として役立つと考えられた. また先行研究を参考にして研究参加者が行うインシデントレポートに関する選択式テストを作成した.このテストは実際に東京大学医学部附属病院で提出されたインシデントレポートを元に作成した. 前年度に引き続きTobii Pro Glasses 3の視線データの取り扱い方法を解決できなかった.これは次年度で早急に解決したい課題である.また今年度は複数の医学系の勉強会や学会に参加することで最新の医学や医療安全に関する知識を得ることに努めた.前年度故障したPCの代わりとなる端末の購入など故障した物品の買い替えを行い研究環境の整備に努めた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
従来の文字のみのインシデントレポートを読む群と2Dビデオ群で使用するTobii Pro Glasses 3の視線データが特殊な形式でありデータの取り扱い方法を解決できていないことが研究参加者を募集して研究を実施できていない大きな原因の一つである.
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今後の研究の推進方策 |
プロジェクトの5年目にあたる2024年度は,Tobii Pro Glasses3の視線データの取り扱い方法を解決し,開発したMRと従来の文字のみのインシデントレポート,2Dビデオを比較するために研究参加者を募集し研究実施を開始して研究結果の解析まで行うことを目標としたい.
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