研究課題/領域番号 |
20K18847
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
金子 惇 横浜市立大学, データサイエンス研究科, 准教授 (80825076)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | へき地医療 / へき地尺度 / 医療資源 / 医療へのアクセス / 地理的格差 / 研究ネットワーク / 医療格差 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は 目的①:わが国の保健医療分野で使用可能なへき地尺度を開発する 目的②:へき地尺度を用いたへき地医療に関する臨床研究ネットワークを構築する の2点である。へき地と都市部における疾患や患者層の比較、医師、看護師などの医療従事者を確保するため人的・経済的支援の分配などはいずれも重要な検討課題だが、「へき地」に含まれる地域は多様であり、段階的かつ客観的なへき地尺度に基づいて検討する必要がある。保健医療分野におけるへき地尺度の開発は本邦初であり、既存の医師偏在指標と補完的に用いることにより、へき地医療の可視化、政策立案に必要な臨床研究の促進に繋がると考えられる。
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研究成果の概要 |
医療における「へき地」の度合いを表す尺度として医療のためのへき地尺度(Rurality Index for Japan: RIJ)を開発した。RIJは郵便番号ごとに人口密度・直近の二次及び三次救急病院までの距離・離島・特別豪雪地帯の4つの指標をスコア化したものであり、1が最も都市部、100が最もへき地を表す。現在までに関連する英語論文4編が発表され、学術講演9件が行われている。RIJは申請すれば無償で研究利用が可能であり、これまで100名以上の研究者、行政職員が申請を行っている。また、へき地医療に携わる医療者による研究ネットワークを立ち上げ、現在86名が参加している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究では医療における「へき地」の度合いを表す尺度を作成しました。この尺度では全国の郵便番号、市区町村、二次医療圏ごとに1-100でへき地度を表現することができます。この尺度を用いることで、へき地と都市部の医療にどの様な違いがあるかという研究を行うことができます。また、へき地医療従事者による研究ネットワーク「るーらるリサーチネット」を立ち上げ、現在86名が参加しています。今後はこの尺度とネットワークを活用して、へき地医療のやりがいや改善点を見える化する研究を行い、へき地医療の質向上、人材確保に繋げていきたいと考えています。
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