研究課題/領域番号 |
20K18853
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
野中 文陽 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (20838271)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 遠隔医療 / 複合現実(Mixed Reality:MR) / 離島・へき地医療 / 関節リウマチ / 人工知能(AI) / 遠隔診療 / IoT / AI |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)は早期に診断、治療することにより関節破壊が抑制され健康寿命の延伸を図れるようになったが、離島・へき地はリウマチ専門医不足のためかかりつけ医(非専門医)に依存している。今回、離島・へき地のRA 患者を対象に、IoT(Internet of Things)と人工知能(AI)を組み合わせ、実物に画像を重ね合わせる複合現実(MR)を遠隔の診察室に創る。MR で遠隔RA 専門診療を行い、患者の疾患活動性やQOL、治療満足度及びかかりつけ医のRA診療に対する不安などの情報をIoTで集積、AIで分析しRA患者やかかりつけ医に有益な医療内容を確定し、専門医過疎地域 専門診療の基盤を作る。
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研究成果の概要 |
我々は、離島に住む関節リウマチ(RA)患者が、本土へ行くことなくリウマチ専門医療にアクセスできるよう、複合現実(MR)を活用した国内初の次世代型遠隔医療システムNURAS(Nagasaki University RA remote medicine system)を開発し、実証実験を開始した。離島の病院(かかりつけ医)へ受診した患者の関節所見を、大学病院の専門医がMRを通じてリアルタイムかつ精密に診察し、治療方針の助言を行うことができる。また、NURASにはpatient-reported outcome(PRO)の改善を目的にAIの実装を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RA診療では早期診断・早期治療が重要であり、そのためには関節所見の評価が必要であるが、2Dの画像では正確な評価が難しく、リウマチ性疾患の遠隔医療はこれまで普及していなかった。NURASはMR技術を用いることで、専門医が遠隔にいながらにして3Dでリアルタイムかつ精密な関節診察を行うことができ、患者およびかかりつけ医へ、適切な関節評価と治療方針の助言を伝えることが可能とした。NURASを用いることで、精度の高いRA遠隔医療が実現できる可能性が高まった。
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