研究課題/領域番号 |
20K18865
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
豕瀬 諒 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (10868152)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | メトトレキサート / 生物学的製剤 / 悪性腫瘍 / 悪性リンパ腫 / 関節リウマチ / レセプト / リアルワールドデータ / 保険請求 / レセプトデータ |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまで、有害事象自発報告データベースを用いて、関節リウマチ治療に用いるメトトレキサートおよび生物学的製剤による悪性腫瘍のリスクを明らかにした。しかし、悪性腫瘍の発現時期や発現に関連する因子を明らかにすることはできなかった。この問題を解決するため、本研究では、大規模レセプトデータベースに着目し、悪性腫瘍の発現時期や発現に関連する因子を明らかにすることを目的とする。本研究の成果は、関節リウマチ治療に伴う悪性腫瘍の早期発見に貢献する。
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研究成果の概要 |
メトトレキサートと生物学的製剤の併用療法は、関節リウマチ治療において推奨されている。本研究では、大規模レセプトデータを用いて、メトトレキサートと生物学的製剤の併用療法を受けた患者は、メトトレキサート療法を受けた患者に比べて、悪性リンパ腫の発現リスクが高いことを明らかにした。さらに、悪性リンパ腫の発現時期を明らかにし、モニタリングすべき時期を臨床現場に情報提供した (Inose R et al, Int J Clin Pharmacol Ther, 2023, 61, 430-436)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた結果は、関節リウマチ患者における悪性リンパ腫の早期発見に寄与し、悪性リンパ腫の発現に伴うquality of lifeの低下の防止に繋がると考えられる。また、メトトレキサートや生物学的製剤による悪性腫瘍は、頻度は低いものの致死的な副作用であり、少数例の検討では評価が困難である。大規模レセプトデータを用いた本研究手法は、他の稀な副作用のリスクを評価する上でも有用であり、他の研究にも応用可能であると考えられる。
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