研究課題/領域番号 |
20K18883
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京医科大学 (2022) 和歌山大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
岩谷 潤 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (60458057)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 精神科訪問診療 / 地域精神医療 / コミュニティ・ケア / 精神疾患 / メンタル・ヘルス / 精神科医療 / 訪問診療 / 転帰 |
研究開始時の研究の概要 |
さまざまな理由で通院できない患者さんに対する精神科訪問診療が広がり始めていますが、訪問診療を十分に利用できない地域がまだ数多くあります。 この研究は、現在行われている訪問診療の有効性をまとめることを目的としています。訪問診療を行う医療機関や患者さんの特徴、訪問診療が継続されたときに患者さんの状態や生活などに生じうる変化、訪問診療の継続や中断という転帰の頻度を調査します。さらに、医療機関や患者さんが有する要因と、継続や中断という転帰の関係についても検討します。 この研究を通じて、精神科医療における訪問診療の重要性や今後の位置付けを議論する資料を提供します。
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研究実績の概要 |
本研究は、日本の精神医療において広がりつつある訪問診療の有効性、役割、限界を明らかにすることを目的とする。 令和4年度は、本研究の背景をなす日本の精神科訪問診療について既知の知見を概観するため、レビュー論文を執筆した。医学中央雑誌データベースでコミュニティメンタルヘルスケアをキーワードとして、2010年から2020年までに発表された論文を検索した。包括的地域生活支援プログラム(ACT)や精神科訪問看護についての知見が蓄積されている一方、本研究のテーマである精神科訪問診療についての知見は少なかった。また、コミュニティケアに関する研究の全体について、堅牢な方法に基づく研究が必要である(Iwatani J, Ito J, Taguchi Y, Akiyama T. Recent developments in community-based mental health care in Japan: a narrative review. Consortium Psychiatricum 2022;3(4):63-74)。 このレビューから得られた知見をもとに研究計画の再検討を行い、研究の効果の仮説及び、その背景因子、介入因子を見直した。これらに基づき、データの解析を継続した。 日本の精神科診療はこれまで外来や入院を中心としてきたが、ACTプログラムや訪問看護が広がる中で訪問診療に求められるものも大きくなってきている。本研究では訪問診療の転帰を検討することで、訪問診療さらにコミュニティメンタルヘルスケアの質の向上に寄与したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
論文を執筆し、データの解析に時間を要しているため、研究の進捗はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きデータ解析を行う。本研究の知見を深め、広く周知するために、論文化の準備をしている。
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