研究課題/領域番号 |
20K18886
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
橋本 克彦 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20836647)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 救急救命士特定行為 / 病院前診療 / 低血糖性意識障害 |
研究開始時の研究の概要 |
低血糖症は意識障害の重要な鑑別疾患の1つである。検査・治療が比較的容易であるが、 迅速に治療が行われないと意識障害が遷延し死に至りうる。2014年から低血糖性意識障害患者への救急救命士による病院前の血糖測定・静脈内ブドウ糖投与(特定行為)が認められたが。その施行状況・有効性・有害事象などのまとまった報告はほぼ存在しない。 本研究の目的は、2019年12月までに1)福島県内と2)全都道府県で施行されたブドウ糖投 与に関する特定行為を記述することで制度施行後の現状を把握し、さらに時系列分析・横断的分析を行うことで導入後の効果を測定し、さらなる制度改善に役立てることである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、2020年3月までの1)福島県内と2)全都道府県で施行されたブドウ糖投与に関する特定行為を記述することで制度施行後の現状を把握し、さらに時系列分析・横断的分析を行うことで導入後の効果を測定し、さらなる制度改善に役立てること、とした。しかし、コロナ禍で医療機関や消防機関が多忙となり、全都道府県での調査依頼は困難と判断し、福島県全体での調査のみを行う方針としている。福島県郡山市でのデータの収集、クリーニング、解析を行い、記述研究として2021年度の救急医学会総会で報告を行った。また、福島県全体のデータを統合し、特定行為施行状況の詳細や合併症などの記述をまとめ、救急医学会や和文誌への発表を行っていく予定。 ・2021年度は福島県の全消防へ研究への協力とデータの抽出を依頼し、それら悉皆性が高いデータを用いて、施行前後の時系列分析を行うためのデータ収集を行った。 ・2022年度では、それらのデータのクリーニングを行った。 ・2023年度では、縦断的な時系列分析、地域格差をみる横断的な分析などを計画したが、十分なエフォートを割くことが出来ず、2024年度に解析・論文執筆を引き続き行っていく予定とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
救急医療体制の変化による臨床業務負担が増加し、研究エフォートが十分医避けていない状況のため。
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今後の研究の推進方策 |
全国的なデータ収集は困難と判断し、福島県全体の悉皆性が高いデータの収集と、横断・縦断的な解析を行う方針とした。現在福島県のデータ収集とクリーニングがほぼ終了した。 2024年度は解析と論文作成を進めていく。
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