研究課題/領域番号 |
20K18887
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 社会福祉法人恩賜財団済生会(済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門) (2021-2023) 横浜市立大学 (2020) |
研究代表者 |
鳥本 いづみ 社会福祉法人恩賜財団済生会(済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門), 済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門, 客員研究員 (30757464)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 医療安全 / 偶発的所見 / 人工知能プログラム / PSIF / 画像診断レポート見落とし対策 / 安全管理 / 放射線画像診断学 / 安全管理学 / 医療事故 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、放射線画像診断業務において生命を脅かす危険性のある偶発的所見(Potentially Serious Incidental Finding:以下PSIF)が指摘されたが、主治医の画像レポートの見落としを理由として患者に伝えられなかった場合を「悪性疾患見落とし」として医療事故と同類の取扱いをされるようになった。各医療機関において講じられている防止策は医療安全の観点からの政策的なシステム構築が主流であり、学術的システム構築は不十分である。そこでPSIFの疫学的特性を明らかするとともに、PSIFに関する主治医と画像診断医との分野横断的連携相互認識連携の実現とPSIF認識基準を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究は画像診断報告書の確認不足に関する医療安全上の問題に対する様々な取り対して対して対象医療機関内におけるシステムの紹介および考察と課題を呈示するとともに、読影依頼のない検査等で生命を脅かす偶発的所見の発見に資する人工知能の実装を試みた。 特に偶発的に血栓が見つかる症例が高い確率で発見されたので(12.6%)、画像診断医の読影業務の補助に資する血栓指摘を可能ならしめる人工知能を作成に尽力した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
画像診断報告書の確認不足に関する医療安全上の問題解決策は、各医療機関の規模と人的パワー(画像診断医の数、患者さんの総数など)に応じて様々な戦略に基づき実施されていることが各々の診療機関に係る学会発表により確認されており、2021年の研究発表も参考戦略の一つとして公地された。 偶発的所見として見つかる血栓については、医療行為としての血栓防止策に加えて、血栓の発見および評価を可能ならしめる人工知能が存在すれば、より安全で安心な医療サービスの一助となると考えられる。
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