研究課題/領域番号 |
20K18892
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
田中 博之 東邦大学, 薬学部, 准教授 (30747770)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | HIV感染症 / 抗HIV薬 / NDBオープンデータ / 処方実態 / JADER / 副作用 / 有害事象 / オープンデータ |
研究開始時の研究の概要 |
近年の抗HIV薬の開発に伴いHIV感染症の治療ガイドラインは高い頻度で改訂されているため、リアルワールドにおける抗HIV薬の使用は多様なものになっていると推測される。また、抗HIV療法は長期的かつ様々な背景因子をもつ患者に対して施行されるため、リアルワールドにおける実態の把握は重要である。 本研究の目的は、日本で利用可能な医療関連のオープンデータであるレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)オープンデータ及び医薬品副作用データベース(JADER)を利用して、現在までに明らかになっていない日本における抗HIV薬使用の実態・変遷と有害事象の発現状況を調査・解析することである。
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研究成果の概要 |
我々は、日本のレセプト情報・特定健診等情報データベースオープンデータ(NDBオープンデータ)を用いた調査と解析により、2015年度から2019年度までの5年間における抗HIV薬の使用実態を明らかにした。また、日本の医薬品副作用データベース(JADER)を用いた調査と解析により、新たな抗HIV薬の開発や治療ガイドラインで推奨されるcARTの変更に伴うPLWHにおける副作用報告の経時的変化も明らかにした。本研究は、NDBオープンデータやJADERを利用することで、日本における抗HIV薬の処方状況や副作用報告の実態を比較的容易に把握できることを実証し、この分野におけるオープンデータの有用性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗HIV薬の使用状況と副作用報告の実態を明らかにすることは、HIV診療に発展をもたらしうる新たな基礎資料となるため、学術的、社会的の両面において意義がある。また、この分野におけるNDBオープンデータやJADERの利用の有用性を示すことは、オープンデータのさらなる可能性を見出す点においても学術的な意義をもたらすものである。
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