研究課題/領域番号 |
20K18898
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐方 信夫 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (60756188)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 治療待ち期間 / がん / 医療ビックデータ / 医療提供体制 |
研究開始時の研究の概要 |
がんの診断を受けてから治療を開始するまで日数、「がんの治療待ち期間」は、QOLや予後を悪化させうるため短縮されるべき項目の1つである。これは、医療の質の指標として諸外国では公表されているが、日本では実態が不明である。また、治療待ち期間の短縮に影響する要因についての知見は蓄積されていない。本研究では、DPCデータを利用して治療待ち期間を算出し、日本における標準的ながん治療の待ち期間とその地域差を示す。そして、どのような病院・地域において治療待ち期間が短いのか、について統計解析を行って解明する。これにより、医療提供体制が治療待ち期間に与える影響を明らかにして、医療政策に資するエビデンスを蓄積する。
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研究成果の概要 |
「がんの治療待ち期間」は、QOLや予後を悪化させうるため短縮されるべき項目の1つである。本研究では、DPCデータを利用して治療待ち期間を算出し、日本における平均的ながん治療の待ち期間を示した上で、それに関連する要因を調べた。分析した結果、精密検査から手術までの期間は子宮頚癌で平均53.7日、中央値は39日で、乳がんでは、平均60.8日、中央値は43日であることが分かった。また、進行したステージが治療待ち期間を短くし、大都市では治療待ち期間が長くなる可能性があることが示された。一方で、がん診療拠点病院や大学病院と一般病院の間では、治療待ち期間に統計学的に有意な差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題において、日本のがん診療の治療待ち期間を全国規模のデータで示し、がん診療拠点病院の設置や地域の影響を検討したことで、今後のがん医療提供体制の検討に資する知見を出すことができたと考えられる。
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