研究課題/領域番号 |
20K18921
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 法政大学 (2021-2022) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2020) |
研究代表者 |
街 勝憲 法政大学, スポーツ研究センター, 講師 (80838219)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳がん / がんサバイバー / 運動 / 在宅 / 下肢筋力 / モバイルヘルス / 高強度・短時間・間欠的運動トレーニング / 筋力 / 情報通信技術 / ランダム化比較試験 / 筋機能 / 高強度・短時間・間欠的トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
乳がんサバイバーは身体活動を高く維持することが推奨されているが、具体的な運動プログラムが存在せず、さらに、運動を行う時間や場所の確保が難しいことが課題である。身体活動不足による乳がんサバイバーの筋力低下を予防することは重要な課題である。本研究では、乳がんサバイバーを対象に、自体重を用いた高強度短時間間欠的トレーニングと情報通信技術による支援を組み合わせた、生活の場で行うことが可能な運動プログラムが筋力に及ぼす効果について検討し、広く乳がんサバイバーが使用できる運動プログラムの社会実装を目指す。
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研究成果の概要 |
50名(運動群25名、非運動群25名)の運動習慣のない乳がんサバイバーに対して、研究者らが開発したモバイル端末を用いた自体重による高強度・短時間・間欠的トレーニングを提供することの、筋力の維持・向上に関する有効性を検証するランダム化比較試験を実施した。運動は、自体重を利用した動きを20秒間実施し、10秒間の休息を挟んで8セット繰り返すプログラムとした。下肢の最大筋力は、非運動群と比較して運動群で有意に増加した(平均差13.5 kg、p < 0.01)。質問票による週当たりの身体活動量(分)については、介入前、介入終了直後、介入終了3か月後、6か月後で統計的に有意な差は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、乳がんサバイバーに対する運動研究では、マシンなどを用いた介入研究により実証されているが、専用の器具が必要なため、社会実装が困難である。本研究では、運動習慣のない乳がんサバイバーが生活の場で実施可能な運動とモバイル端末を活用した運動支援を組み合わせたプログラムを開発し、下肢の筋力を向上させることができることを示すことができた。本研究の成果は、現在定まっていない乳がんサバイバーへの運動方法の提案の一つとなることが期待される。
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