研究課題/領域番号 |
20K18926
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
山崎 朋美 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 研究員 (30827275)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | イムノセンサ / サンドイッチELISA / モノクローナル抗体 / 表面プラズモン共鳴 / 特定原材料 / ハラール / 食品認証 / 食品表示 / ELISA / トロポニン / 鶏肉 / 食物アレルギー |
研究開始時の研究の概要 |
食物アレルギーの原因食品の混入による事故を防ぐため、ELISA 法による検査が普及している。ELISA 法では、原因食品ごとに検査キットを用いた方法が確立されているが、複数の原因食品を識別定量すること(いわゆる一斉分析)は難しい。加工食品は、複数の原因食品が使用される場合が多く、一斉分析法の開発が望まれる。 本研究では、昨年度の採択課題の成果を継承し、牛、豚、および鶏肉を同時に識別定量できる新規イムノセンサ法を開発する。本研究の遂行により、複数の原因食品の一斉分析法開発につながる知見の獲得を目指す。また、加工食品に含まれる食肉種の識別定量は、宗教や信条による食品選別の要求においても有用である。
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研究実績の概要 |
本研究では、最終的に牛肉、豚肉、および鶏肉を同時に識別定量する表面プラズモン共鳴(SPR)イムノセンサ法の構築を目指している。本年度は、鶏肉の高感度測定に向けて下記の研究を実施した。 1)昨年度得られた、鶏肉由来のタンパク質に対するモノクローナル抗体を用いてサンドイッチELISAを構築した。当サンドイッチELISAは、鶏肉由来のタンパク質を10 ng/mL以下と高感度に検出でき、豚肉、及び牛肉には反応を示さなかった。また、鶏肉の加工レベルに関わらず、マーカーとなるタンパク質を抽出、検出可能であった。市販の食肉加工食品を測定したところ、原材料に鶏肉の表示がある食品については反応を示し、表示のない商品では反応を示さなかった。 2)先行研究で得られたモノクローナル抗体を用いてイムノアフィニティーカラムを作製した。当カラムを用いて、鶏肉を測定するためのマーカーとなるタンパク質の精製条件を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マーカーとなるタンパク質は疎水性が高く、精製に予想以上に時間が掛かり、SPRイムノセンサ法について検討できていない。
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今後の研究の推進方策 |
作製したイムノアフィニティーカラムにより、マーカーとなるタンパク質を精製する。 SPRイムノセンサ法について、再生条件の検討、模擬サンプル・実サンプルを用いた検討を行う。
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