研究課題/領域番号 |
20K18927
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
若林 友騎 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 研究員 (70783835)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Staphylococcus argenteus / 全ゲノム配列解析 / 全ゲノム解析 / 全ゲノムシークエンス / 病原性 |
研究開始時の研究の概要 |
新興感染症起因菌であるStaphylococcus argenteus(アルジェンテウス菌)の感染源の推定と病原性に関与する遺伝因子の探索を行う。保有する食品・健康人手指・環境由来株の全ゲノム解析を実施し、その病原因子レパートリーを解析することで、これらの菌株が感染源になり得るか評価する。また公共データベース上に登録されている患者由来株のゲノム情報と比較することで、患者検体由来株に特徴的な遺伝因子を抽出する。
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研究成果の概要 |
我々がこれまでに国内で分離・収集した非臨床検体由来アルジェンテウス菌株の全ゲノム配列を新規に解読し、データベースに登録されている国内外で主に臨床検体由来から分離されたアルジェンテウス菌の全ゲノム配列と比較ゲノム解析を実施した。解析に用いた444株は、大きく8つの遺伝系統に分類されたが、各遺伝系統は臨床検体由来株と非臨床検体由来株が混在していた。また、各遺伝系統株が保有する病原因子遺伝子は、すべての遺伝系統で概ね同じであったことから、本質的にすべてのアルジェンテウス菌は病原性ポテンシャルを有していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのアルジェンテウス菌の研究は、臨床検体由来株に基づく成果がほとんどであった。そのため、非臨床検体由来株も含めたアルジェンテウス菌集団全体の病原性ポテンシャルについては不明であった。本研究では、保有する非臨床検体由来株とすでに他の研究者が報告済みの臨床検体由来株のデータを合わせて解析することで、非臨床検体由来株も含めたアルジェンテウス菌集団全体について評価を行った。本研究成果は、アルジェンテウス菌の病原性発揮機構等を理解するうえで重要な基礎データになると考えられる。
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