研究課題/領域番号 |
20K18967
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
佐田 みずき 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (00822652)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 生活習慣病 / コホート研究 / 児童生徒 / 健康教育 / 食塩摂取 |
研究開始時の研究の概要 |
食塩に対する嗜好は小児期の食事の影響を強く受け、それには家族の影響が大きいことから、小児やその保護者に対するさらなる減塩対策が望まれる。本研究では、義務教育学校の児童・生徒及びその保護者を対象に、食塩摂取を中心とする食生活に関する実態調査として、尿検査、食生活に関する質問票調査、家庭血圧測定を行う。加えて、小児期からの生活習慣病予防に関する研究(Ibaraki Children’s Cohort Study)において、同一対象者から収集した調査データを用いて、成人期の食塩摂取頻度と関連する児童期の食習慣・生活習慣を明らかにする。これらの成果をもとに、地域で健康教育を行うための教材を開発する。
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研究成果の概要 |
地域の教育関係者・研究協力者との意見交換を通して、小中学生に対する健康教育において実用可能な副読本を作成し、学校教諭による児童・生徒への健康教育が継続的に行われている。同時に、児童・生徒及び保護者を対象に質問票調査・尿検査を実施し、減塩に関する知識・行動、推定食塩摂取量の変化を経年的に検証している。また、同一対象者から収集した小児期からの追跡データを用いて、成人初期の生活習慣や健康状態と関連する小児期の生活習慣に関する疫学研究を実施している。小中学生の食塩摂取を中心とする食生活に関する実態調査、及び長期追跡疫学研究からの成果を、国内学会・国際学術専門誌にて発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
義務教育課程での継続的な健康教育は、子供を通して家庭への波及効果も期待でき、保護者に対する健康教育としても重要な機会となる。また、児童期・思春期の食塩摂取の状況はこれまで十分に把握されていなかった。食に対する嗜好は小児期の食事の影響を強く受け、それには家族の影響が大きいことから、子供やその保護者の食塩摂取の実態を明らかにすることは、次世代の生活習慣病予防を進める上で重要である。加えて、大学入学や就職等で生活習慣が大きく変化する成人初期を対象とする追跡調査からのエビデンスの創出は、より早期からの生涯を通じた生活習慣病予防のために欠かせない。
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