研究課題/領域番号 |
20K18968
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
遠藤 源樹 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (60739209)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 統合失調症 / 病休 / 復職 / 就労 / 産業衛生 |
研究開始時の研究の概要 |
研究は2年計画とする。約7万人の大企業正社員の22年間の病休復職コホート・データベースであるJ-SAR(Japan-Sickness Absence and Return to work)スタディを活用して、統合失調症患者の大規模病休・復職コホート研究等を実施し対象となる統合失調症患者の病休開始日から365日以内の転帰(退職・死亡・病休継続・フルタイム勤務で復職・短時間勤務で復職)と、年齢、性別、地域等の基礎情報、職種、管理職の有無の職域の因子、健康診断結果等を共変量として、競合リスクを加味した生存時間解析で復職率や退職率等を算出し、統合失調症患者の復職率向上のためのエビデンスを集積する。
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研究成果の概要 |
22年間で新規に統合失調症と診断され精神科医の診断書にて療養となった労働者は209名で、男性166名、女性39名(性別の欠損値のデータ4名)であった。療養開始時の平均年齢は38.6歳(男性の平均年齢: 38.9 歳、女性の平均年齢:37.2歳)であった。復職したのは169名で累積復職率は93.0%であった。療養開始日から復職日までの日数の中央値は93日(約3か月)であったが、平均値は185.0日(約6か月)であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「統合失調症と就労」に関するコホート研究はわが国では皆無であり、統合失調症患者の病休日数、復職率に関するエビデンスが殆ど無いのが現状であった。これらのデータにより、統合失調症罹患社員の病休制度等の検討資料等、政府の一億総活躍の最重要政策である働き方改革に寄与する、日本初の疫学的知見が得られ、社会に還元することができる。
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