研究課題/領域番号 |
20K18992
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
鹿島 嘉佐音 帝京科学大学, 医療科学部, 助教 (80828153)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 看護師長 / 働きやすさ / 職場環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、病院に就業する看護師長が職場の「働きやすさ」を判断する際に用いる事のできる基準を解明し、「職場の『働きやすさ』評価尺度-病院看護師長用-」を開発する事を目的とし、次の2段階の研究を行う。 第1に、病院に就業する看護師長を対象とする質問紙調査を実施し、看護師長が日常の職業生活の中でどのような状況を「働きやすい」「働きにくい」と知覚しているかをデータとして収集する。収集したデータの質的帰納的分析を通し、看護師長が「働きやすい」「働きにくい」をどのような基準に基づき判断しているか、その全容を解明する。 第2に、第1段階の分析結果を基盤とし、信頼性と妥当性を確保した尺度を開発する。
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研究実績の概要 |
看護師にとっての働きやすい職場は、看護師個々の離職防止につながり、看護の質向上に直結する。近年の働き方改革推進や「ヘルシーワークプレイス」概念の普及などを追い風とし、看護職者の働きやすい職場づくりに向けた関心は高まる一方である。 これまで病院に就業するスタッフ看護師に焦点を当て、その「働きやすさ」を解明した先行研究は存在するが、看護師長に焦点を当て、その「働きやすさ」の全容を解明した研究は存在しない。看護師長にとっての働きやすい職場をつくることは、看護管理者としての役割遂行を促進し、所属看護単位の看護の質を向上するという観点より重要な課題であり、そのためにはまず、看護師長の「働きやすさ」への理解が不可欠である。そこで、看護師長の「働きやすさ」「働きにくさ」を解明するとともに「働きやすさ」を評価する尺度の開発を目指して研究に着手した。 研究目的の達成に向け2022年度は、データ収集を行うとともに分析に向けた準備を行った。具体的には、まず、本調査に先立ちパイロット調査を行った。パイロット調査を通して得られた回答内容を検討し質問紙を修正した。次に、修正した質問紙を用いて本調査を実施した。全国の病院350施設へ研究協力を依頼し、承諾を得た78病院に対し質問紙487部を発送し、175部が返送された(回収率:35.9%)。パイロット調査と本調査を通して合計210部の有効回答が収集された。しかし、本研究の質的分析結果を産出するために目標とする300部に至っておらず、追加でのデータ収集を行う必要性が生じた。一方、研究代表者の所属が指定の「研究機関」と異なる組織へと変更となり、資格喪失のため当初の計画に沿った研究継続が困難となった。
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