研究課題/領域番号 |
20K18993
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 新潟大学 (2020, 2022-2023) 桐蔭横浜大学 (2021) |
研究代表者 |
上畠 洋佑 新潟大学, 教育基盤機構, 准教授 (00757271)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 看護系大学 / 看護師養成の大学化 / 看護実践能力 / 教養教育 / 一般教養 / 一般教育 / 文献調査 / 教育効果 / カリキュラム / 質保証 |
研究開始時の研究の概要 |
看護系大学が急増する中で政府や看護系大学協議会は、看護系大学における教育の質保証をしようとカリキュラムの参照基準や看護学教育モデル・コア・カリキュラム等を設け、全看護系大学の自律的な教育の質保証を促している。 このような拝見を踏まえて、本研究では看護系大学の教育効果と、数次改正された保健師助産師看護師学校養成所指定規則に定める看護師養成カリキュラムごとに得られた学生のコンピテンシーの差異を明らかにし、看護系大学教育の質保証検証モデルを構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究で実施した大学生・看護系大学卒業生対象のウェブ調査によると、看護学分野の大学教育を受けた学生・卒業生は、教養教育と専門教育の両方で他分野よりも教育効果を肯定的に評価している。しかし、看護学分野の卒業生は在学生よりも教育効果を低く評価しており、現場就業による期待と現実のギャップが示唆された。24看護実践能力に関しては、第4次改正ナショナルカリキュラムは第3次と同等の教育質を維持していると考えられたが、第3次改正カリキュラムで学んだ者の方が「計画的に看護を実践する能力」を高く自己評価している。この要因解明には、カリキュラムの影響だけでなく経験年数や年齢も考慮する必要があり今後の課題とされる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の看護系大学の看護師養成教育カリキュラムの基盤となる、看護ナショナルカリキュラムについて根拠に基づいた看護系大学教育の質保証が十分に行えていない。本研究を通して、看護学分野の大学教育を受けた学生・卒業生は、教養教育と専門教育の両方で他分野よりも教育効果を肯定的に評価している点と「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準(看護学分野)6群24看護実践能力」の自己評価を用いて、保健師助産師看護師学校養成所指定規則第4次改正の妥当性を概ね検証できたことから、試行的ではあるが「看護系大学教育の質保証検証モデル」の一部を構築できた点が、本研究成果の学術的・社会的意義である。
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