研究課題/領域番号 |
20K18996
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
尾無 徹 岩手県立大学, 看護学部, 助教 (30846324)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 新任期保健師 / 内発的動機づけ / ピアサポート / 尺度 / 介入プログラム / 教育プログラム / 社会人基礎力 / 人材育成 / 内発的動機付け / ピアアサポート / 現任教育 / ピアエデュケーション / IT |
研究開始時の研究の概要 |
市町村行政において、保健師現任教育プログラムの策定率は県や特別区と比較して著しく低い。これは行政において数が限られる保健師の分散配置が進んでいることや、多くの経験を積んだベテラン保健師の大量退職が妨げになっていると考えられる。そのため本研究では、配置状況やベテラン保健師に依存することなく、新任期保健師自身の内発的動機付を促すピアサポートシステムの構築を行う。 具体的には、①新任期保健師同士で学び合い支え合えるピアエデュケーションプログラムの開発と、②内発的動機付けを支えるアプリケーションとして県や医療圏単位での情報共有やキャリアラダーの確認等の複数機能を持ったアプリケーションを開発する。
|
研究成果の概要 |
新任期保健師の内発的動機づけに着目したピアサポート体制を構築することを目的に≪研究1≫新任期保健師の内発的動機づけを高める要因の明確化≪研究2≫研究1で明らかになった内発的動機づけを高める要因のモデルの作成≪研究3≫新任期の内発的動機づけを測定する尺度の作成≪研究4≫内発的動機づけを高めるためのプログラムの作成の4つの研究を実施した。 その結果、8カテゴリーと31サブカテゴリーが明らかになり、全国400名を対象に調査を実施して概ねモデルとして妥当であることを確認した。さらに、内発的動機づけを測定する尺度を作成するとともに介入プログラムも作成した。プログラムの有効性については分析中である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、新任期保健師の内発的動機づけを高める要因を明らかにするとともに、内発的動機づけを測定、促進することの一助を得たと考える。これにより、OJTやOffJTを企画する際に、上司が教育の一端を担いつつも、自分自身で成長していける関わりが可能となり、新任期教育の負担軽減と新任期保健師自身の成長促進に寄与できたと考える。 本研究着想時は、新型コロナウイルス感染症拡大前であり、保健師がつながるアプリや会議システムを活用している人は少なかった。しかし、現在それが広がりつつある。今後は、プログラムを構築し、全国どこに居ても内発的動機づけを高められるピアサポート体制を構築できるよう研究する必要がある。
|