研究課題/領域番号 |
20K18997
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
菊地 圭子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00444927)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | トランスジェンダー / セクシュアルマイノリティ / 看護教育 / セクシャルマイノリティ |
研究開始時の研究の概要 |
性的マイノリティの学生に対する教育上の課題として、当事者が安全に、安心して学習できる環境整備が挙げられる。看護学教育においても、性的指向や性自認に関わらず、すべての学生の「学ぶ権利」を保証する体制づくりが急務であるが、看護学教育の特殊性を考慮した支援のあり方は議論されていない。 本研究では、性的マイノリティのうちトランスジェンダー学生に焦点をあて、看護教育課程においてトランスジェンダー学生が抱える学習上の課題を明確にし、トランスジェンダー学生が安全に、安心して看護を学ぶことができる学習支援体制を検討する。
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研究実績の概要 |
本年度は看護基礎教育におけるLGBTに関する課題に関する総説を日本母性看護学会に投稿して掲載された。看護基礎教育におけるLGBT学生への学修支援の課題として、男女別制服に代表される不必要な男女区分の見直し、身体露出や身体接触を伴う技術演習支援、自分の望む性別で看護職として働くことへの不安や葛藤などに対する心理的支援、教職員の支援力向上に向けた研修機会の確保や支援のバックアップ体制の整備などが挙げられた。また、学生へのLGBT教育の課題として、基礎分野の科目を含めた看護基礎教育全体における重層的かつ反復的なLGBT教育の拡充、当事者理解を促進する授業内容の工夫が挙げられた。看護基礎教育におけるLGBT関連の研究は国外とも全体数が少なく、研究の蓄積が必要と考えられた。 本年度は最終年度としてトランジェンダー当事者看護師と看護教員へのインタビュー調査を予定していたが、複数の欠員等が生じ、研究以外の教育業務のエフォートが高くなり、調査を実施できず、成果を出せなかった。現在、令和6年度前半に倫理審査を受け、後半に調査を実施する予定で準備を進めている。また、研究協力者を確保し、研究が実施できるよう体制を整えている。教員に対する調査に際しては、文献検討結果を生かし、看護基礎教育においてトランスジェンダー学生の学習上どのような課題があるか、あるいはどのような課題が生じる可能性があるか具体的に明らかになるように進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
職場内で複数の欠員が生じたことにより、教育業務遂行の時間捻出が大きくなった。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度まで研究期間の延長申請を行った。当初計画どおりの調査が実行できるよう、研究の協力者を確保し、実施する。
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