研究課題/領域番号 |
20K19009
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
星名 美幸 関東学院大学, 看護学部, 講師 (00711996)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | がん看護 / 看護師 / ホスピス / コンピテンシー / 終末期 |
研究開始時の研究の概要 |
同じ看護師の有資格者であっても働く場所によって、その看護師に求められるコンピテンシーが異なってくる。その環境やその場面で患者のQOLを最大限に向上させることのできる看護師のコンピテンシーは様々であるといえる。本研究では、ホスピスに入院している終末期がん患者にかかわっている看護師に着目する。終末期がん患者にとって満足度が高かったと思われる看護師の成功体験、特に看護師が患者やその家族に強く感謝された事例などを中心に聞き取り調査を行い逐語録にまとめる。それをもとに、ホスピスで働く終末期がん看護にかかわる看護師のコンピテンシーモデルの構築を行う。
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研究実績の概要 |
ホスピスで働く看護師の実践内容から、終末期がん患者にかかわる看護師のコンピテンシーモデルの構築が本研究の目的である。看護師の有資格者であっても働く場所や対象者によって、看護師に求められるコンピテンシーは異なる。例えば、がん専門病院で働く看護師、一般病院で働く看護師、精神科病棟で働く看護師、介護施設で働く看護師、そしてホスピスで働く看護師等様々である。その環境やその場面で患者のQOLを最大限に向上させることのできる看護師のコンピテンシーは様々である。 2002年WHOは、「緩和ケア」を定義づけ、患者とその家族に対してのQOL改善のアプローチのあり方を示した。また、ホスピス緩和ケア白書2018でも終末期がん患者らの抱える諸問題の解決に向けたアプローチの方法が紹介されている。一方で、医療法の改正が順次行われ病院の機能区分も細かく法制化された。そして、診療報酬の改定に伴い、急性期医療を中心とする病院の在院日数の短縮化が求められている。すなわちがん患者は、疾患の進行具合によって治療の場所を適切に選択していくことが求められるようになってきた。また、終のすみかの様に思われてきたホスピスも在院日数の短縮化が進んでいる。 本研究では、ホスピスに入院しているがん患者にかかわる看護師に着目し、終末期がん患者にとって満足度の高かったと思われる看護師の成功体験、特に看護師が患者やその家族に強く感謝された事例などを中心に聞き取り調査を行う。得られた調査データは、修正版グランデッド・セオリーアプローチ(m-GTA)の手法で分析する。その結果から、ホスピスで働く終末期がん患者にかかわる看護師の多様な様相を構造化しホスピスで働く終末期がん看護にかかわる看護師のコンピテンシーモデルの構築を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の拡大により、インタビュー調査の実施に至っていない。ホスピスでの実施に向け、文献レビューを実施し国内外の終末期がん看護の実態を明らかにする。その結果をもとに、フィールド調査に向けての準備を進める。また、量的調査も視野に入れ調査内容の検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
文献レビュー結果について、学会発表および論文投稿を行う予定である。また、インタビュー調査についても実施予定である。 国内を中心とした学会参加と論文発表を実施する。国際学会の発表は、新型コロナウイルス感染状況に注視して検討する。
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