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PIVCにおける穿刺静脈の血管怒張を促すために有効な温罨法の加温条件の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K19023
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関九州大学

研究代表者

松本 美晴  九州大学, 医学研究院, 助教 (60820256)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワード末梢静脈カテーテル留置術 / 静脈の拡張 / 加温条件 / 静脈怒張 / PIVC
研究開始時の研究の概要

末梢静脈カテーテル留置術(PIVC)は薬剤投与を行う目的で行われるが、穿刺困難な静脈に穿刺する場面では、PIVCの不成功による合併症や苦痛、治療開始の遅れが問題となる。
本研究では、穿刺困難な静脈の血管怒張を促すために日常的に行われる方法の一つである、駆血前の温罨法の加温条件を検討する。さらにその加温条件によって温罨法を実施し、駆血した場合においても、非温罨法時と比較して穿刺静脈の静脈怒張に有効であることを検証する。

研究実績の概要

末梢静脈カテーテル留置術(PIVC)において、穿刺が困難な静脈を穿刺する場合、静脈の血管拡張を促すために、穿刺する部位を温める「局所温罨法」が行われる。本研究の目的は、静脈の血管拡張に有効な局所温罨法の加温条件を検討することである。
2023年度は前年度に引き続きデータの分析と考察を行った。23名に対してクロスオーバーで対象者1人につき範囲の異なる2条件(穿刺部のみと前腕全体)で局所温罨法を10分間行い、加温前と加温具を除去した1分後(以下加温後)の静脈断面積を比較した。結果、2条件とも加温後には先行研究と同等の静脈断面積の増加を認めたものの、加温前後および加温条件間に有意差を認めなかった。
この結果に関しては、臨床での実践を想定して加温後は加温具を除去して1分後の静脈断面積を設定したが、局所温罨法に対する個人の静脈血管反応のばらつきが当初の想定以上に大きかったため、有意差が出なかった可能性が考えられた。さらに、加温前の静脈断面積が小さいほど加温後の静脈断面積の変化率が大きいことが示された。これらの結果は学会にて成果発表を行い、論文投稿に向けて準備中である。
加温前後で有意差が出なかった理由についてさらに検討した結果、もう一つの可能性として呼吸周波数の影響が考えられた。そのため、2023年度中に呼吸周波数と静脈径の関連を明らかにするために追加で実験を行った。すでにデータ収集および分析を終え、現在論文投稿準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予想に反し、加温前後の静脈断面積に有意差を認めなかったことから、この点に関する考察に時間を要したため。さらに、考察に基づき追加の実験を計画し、倫理審査委員会の承認を得る必要があったため。

今後の研究の推進方策

追加実験の結果に基づき、加温前後の静脈断面積に有意差を認めなかったことについて解釈を進める。成果発表として、論文投稿の準備を行う。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Short- and long-term reproducibility of peripheral superficial vein depth and diameter measurements using ultrasound imaging2022

    • 著者名/発表者名
      Miharu Matsumoto、Nobuko Hashiguchi、Hiromitsu Kobayashi
    • 雑誌名

      BMC Medical Imaging

      巻: 22 号: 1

    • DOI

      10.1186/s12880-022-00945-9

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 加温範囲の違いが加温後の静脈断面積に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      松本美晴, 橋口暢子
    • 学会等名
      日本看護研究学会学術集会第49回学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 末梢静脈カテーテル留置を成功に導くための熟練看護師のわざ2022

    • 著者名/発表者名
      松本美晴, 橋口暢子, 小林宏光
    • 学会等名
      第20回日本看護技術学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 末梢静脈穿刺時の静脈拡張を促すたmの温罨法の加温条件とその効果に関する文献検討2022

    • 著者名/発表者名
      松本美晴, 橋口暢子, 小林宏光
    • 学会等名
      日本看護研究学会第26回九州・沖縄地方学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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