研究課題/領域番号 |
20K19024
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 岩手県立大学 (2022-2023) 長崎大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
岡田 みずほ 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (90596561)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | タイムスタディ / 音声入力 / 可視化 / 標準化 / 看護情報 / 看護業務量調査 / データの可視化 / 情報担当看護師 / ABC分析 / 位置情報 / 業務可視化 / 業務改善システム |
研究開始時の研究の概要 |
医療の高度化と共に看護業務もまた、年々高度化、複雑化しており、安全かつ適切にケアを提供するため、手順を細かく取り決め、チェックリストを用いた確認を何度も繰り返しながら、看護業務を実践している。しかし、毎年発生する新たな業務やルールに対応するために、重複業務や非効率な手順が発生し、無計画に蓄積される状況が発生しても、その業務内容が最適化されることは極めて少ない。本研究では、あらゆる看護業務時間を簡便かつ正確に把握可能なシステムを開発し、データ集計ツールを用いて看護業務評価の高速化を実現する。これにより各現場の実情に応じた業務の改善策が提示できる効果的かつ効率的な業務改善サイクルを実装する。
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研究成果の概要 |
7対1入院基本料算定病棟における看護業務量調査結果をABC分析し、最も時間を要している業務を可視化した。また、過去12年分の結果をABC分析しても、上位の割合を占める業務にほとんど変化がなかったことから、看護業務の効率化が進んでいないことが示唆された。 調査をもとに、業務マスタを整備し、アプリケーションの開発と実地調査を行い、音声入力の実用可能性を判断した。さらに、医療現場の看護実践を記録するツールとしての実装可能性も見出した。今後は医療機関で使用する音声入力デバイスとしてノイズの処理、入力者以外の音声の制御方法、情報セキュリティ対策、職員の情報リテラシー教育などの課題解決を急ぐ必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護現場における看護DXを推進する第1段階として、音声入力を活用した看護業務の可視化の可能性を見出した。これを広く活用し、看護業務にも音声入力のしくみを組み込むことで、看護業務の効率化を促進でき、より効果的なケア提供につなげることができる。
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