研究課題/領域番号 |
20K19027
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
長島 俊輔 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (80826503)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 交代制勤務 / クロノタイプ / 朝型夜型 / 看護師 / 夜勤 / 生体リズム / 朝型・夜型 / 同調因子 |
研究開始時の研究の概要 |
看護師の労働環境の改善は、看護の質の維持、向上や離職率の低減化などのため、依然として重要課題となっている。中でも交代制勤務は、日々のパフォーマンスだけでなく、看護師自身の健康リスクなどにも影響するため、早急な対策が必要となる。本研究課題では生体リズムの朝型・夜型別に適した夜勤適応策の確立を目指し、生体リズムを調整する同調因子(光・運動・食事など)の活用による効果的な生活習慣や環境を明らかにする。そのため、看護師の夜勤前後の活動を朝型・夜型別に把握し、疲労度などとの関連を検証する横断的質問紙調査を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では看護師のクロノタイプによって、夜勤前後の生活に差があるのかを明らかにすることを目的に質問紙による調査を行った。交代制勤務で働く看護師の夜勤前後の睡眠・食事・光環境について尋ね、朝型と夜型で比較した。 結果として、朝型は夜型に比べて夜勤への負担感が有意に高く、夜勤中に仮眠をとる人の割合も夜型に比べて高かった。その一方で、夜勤中の希望仮眠時間は夜型が朝型に比べて有意に長く、夜勤後の疲労度も有意に高かった。 以上の結果より、朝型夜型で交代制勤務に適応するための課題や工夫が異なることが示され、クロノタイプごとの生活を考慮した交代制勤務への適応策の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より交代制勤務における夜勤前後での生活には朝型と夜型で有意な差があることが明らかになった。本結果は夜勤適応における課題や実践してる工夫がクロノタイプで異なることを示唆している。そのため、国内外の交代制勤務ガイドラインで紹介されている夜勤適応策は、クロノタイプを考慮した実践を提示する必要性が示された。また本研究によりクロノタイプごとの交代制勤務適応への課題や生活上の特徴が明らかになったことで、今後、クロノタイプごとで具体的にどのような対応策や介入が有効なのかの示唆が得られた。
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