研究課題/領域番号 |
20K19036
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山本 伊都子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50613262)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | クリティカルケア看護 / 看護師 / 看護実践 / 困難 / アセスメント指標 |
研究開始時の研究の概要 |
クリティカルケアに携わる看護師は、緊迫した状況下で深刻な危機状態に陥る患者とその家族に向き合いながら看護を実践していることから、心理的負担は重く、患者と家族への看護を実践する上で困難が生じていると推察される。しかし、生命の危機状態にある患者や家族への看護実践における困難に着目した報告はほとんどなく、その実情は明らかにされていないことから、十分なサポートが行われていないと考えられる。このことから、クリティカルケア看護の実践において看護師が直面する困難のアセスメント指標を作成することで、サポートの在り方を探究する第一歩としたいと考える。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、クリティカルケア看護の実践において看護師が直面する困難のアセスメント指標を作成し、作成したアセスメント指標をもとにクリティカルケア看護に携わる看護師に対するサポートへの示唆を得ることである。 2020年以降、重症化し集中治療やクリティカルケア看護が必要となった新型コロナウイルス感染症患者への看護実践が看護師へ与えた影響について、国内外で報告がみられるようになってきた。これまでの報告では主に看護師のメンタルヘルスへの影響に関するものであり、看護実践そのものにどのような影響があったのかについて明らかにした報告はほとんどなかった。また、日本のクリティカルケア看護に携わる看護師を対象とした報告はごく僅かだった。 これまでの新型コロナウイルス感染拡大状況下において受けた看護師や看護実践そのものへの影響は今後も続いていくと予想される。そのため、クリティカルケア看護の実践における困難のアセスメント指標を検討するうえで、新型コロナウイルス感染症がもたらした看護実践への影響を明らかにする必要があると考えられる。しかし、日本における報告がごく僅かだったことから、実情を把握するためのデータ収集を行い、看護実践へもたらした影響を明らかにすることで、現状に合ったアセスメント指標の作成に繋がげていきたいと考える。また、収集したデータから看護師がおかれている状況を理解し、求められているサポートへの示唆を得ていきたいと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症患者に対する看護実践に関する資料が少なく、今後のデータ収集方法を検討する上で参考にする文献や資料を集めることに時間がかかった。また、臨床家への研究協力依頼をするにあたり、新型コロナウイルス感染症患者数の推移をみながら医療施設の状況を判断するのが難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
医療施設においては、新型コロナウイルス感染症患者に対する状況が直ちに変化するとは考えられないため、これまでと同様に新型コロナウイルス感染症患者数の推移と医療施設の状況をみながらデータ収集を行っていく。データ分析に関しては、研究者の解釈が妥当か臨床に所属するクリティカルケア看護の専門家のスーパーバイズを得ながら進めていき、現状に合ったアセスメント指標の作成とクリティカルケア看護に携わる看護師に対するサポートへの示唆を得ることを目指していきたいと考える。現在、データ収集に向けて準備をすすめているところである。
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